「初恋の日」
私は、恋なんてしない、出来ないだろうと思っていた。君と出会うまでは。
君と過ごすうちに君の事が好きになった。その日が、私の初恋の日となった。
私は、これからも君と過ごしていきたいと思っている。
「明日世界が終わるなら」
明日世界が終わるなら、とても大切な人と最後の日を過ごしたいと誰もが思うのではないか?と私は思う。
もし、明日世界が終わると分かったら私は、私と君の二人で普通の休日を過ごしたいと思う。
二人が行きたい場所に行ったり、食べ歩きをして食べ物をシェアして「美味しいね!」って言いながら二人、ニコニコ笑い合う。
夜になったら最後に「おやすみ!」って笑顔で言って終わりたいと思う。
そして、私と君の普通の休日、最後の日は終わる。
「君と出逢って」
私は河川敷に座り、彼がここに来るのを待っていた。君と出逢ったのは、この河川敷だったなぁと思った。
君と出逢ってからの日々は、幸せな事や辛い事、色々あるけれど、全部キラキラした宝石のようでその思い出を私の宝箱に入れたいぐらいとても大切なものだとこれまでの日々を振り返っていた。
「君はそんな事を思っていたんだね。嬉しいなぁ」と彼の声がした。
彼は、私の隣に座った。
「えっ?いつの間にいたの?というか、声にもれていた?」
「今、さっき来たところだよ。うん。声に出ていたね」
「恥ずかしい」
私は顔を赤らめた。
「僕も君と同じように君との思い出はとても大切なものだよ」
彼は、ニコッと笑う。
「ありがとう。私、嬉しいよ」
「うん」
「よし。暗くなるから、もう家に帰ろうか」
「そうだね」
私達は手を繋いで、家路に着いた。
「耳を澄ますと」
都会の喧騒から離れて、私は今、森にいる。
森の中にいると、子供の頃に森の中を探検した記憶が蘇ってきた。
今日は、森の中を探検してみようと思う。
耳を澄ますと、小鳥のさえずりや木が揺れて葉っぱが落ちる音が聞こえる。
深呼吸をすると、森の独特の匂いや空気がした。
なんだか、リラックスできた実感がする。
たまには、森に来て普段とは違う世界へと足を踏み入れてみるといいかもしれないと森に来て私は思った。
「二人だけの秘密」
誰もいない空き教室で君は人差し指を口の前に持っていって君は言った。
「これは二人だけの秘密だよ」
僕は頷いた。
「って言って誰かに言ってしまうのでしょう?」
「僕は言わない。僕は口がかたいし、友達があまりいないから」
君の目を真っ直ぐに見て言った。
「言わないでいてくれるのは嬉しいけど、友達があまりいないのは悲しいね」
君は少し悲しい表情をした。
「そうかもしれない」
僕は言った。
最終下校の鐘が鳴った。
「じゃあ、私は帰るよ。バイバイ」
「うん。僕も帰るよ。バイバイ」
お互いに手を振って空き教室を出た。