ゆま

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11/14/2025, 5:10:54 AM


故郷を旅立ち幾星霜
彼方の宇宙、船はぽつんと漂い続ける
 
果てのない過酷な旅は、続けるごとに距離を生み
過ぎた時間は、二人を無限に遠ざける
どんな思いも言葉もきっと、あなたにはもう届かない
 
触れた指先のぬくもりも
そよぐ髪のやわらかなにおいも
もう二度と感じられぬのなら
せめて祈りを捧げましょう
 
あなたがどうか、幸せでありますように
宙の果てから願いを込めて


【祈りの果て】

8/21/2025, 4:44:01 AM


踊る 踊る 靴音が鳴る
たん たん たたたん
真っ赤な舞踏
 
ステップはかろやか
スカートはひるがえる
おわらない おわれない とまらない
 
鮮やかな深紅はいつしか大地へ
こぼれ したたり それでも踊る
 
たん たん たたたん
 
踊り続ける
あの子は
だあれ

 
【足音】

8/18/2025, 9:43:49 AM


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見えてきた夏のカウントダウン

やだやだやだ
終わりたくない
遊び足りない
休み足りない

かき氷、スイカ、風鈴、扇風機、海、ひまわり
お別れするにはまだ早い
 
遊んで、はしゃいで、日が暮れて
思い出を肌に焼き付けて
満ち足りた気持ちで眠りにつく
 
夢のような日々もあと少し
どうかこのまま覚めないで
瞼の裏に、永遠の夏を
 
 
【終わらない夏】

8/13/2025, 5:18:28 AM

夏がこんなにも鮮やかなのはどうしてだろう。
 
赤、りんご飴。
君と歩いた夏祭り。

オレンジ、暮れる夕日。
帰りたくなくて、離れたくなくて。

黄色、向日葵。
見上げる高さに君は笑う。

緑、山々の稜線。
あの向こう側へ君は思いをはせて。

青、輝く海。
なによりも君が眩しいだなんて、気障なセリフがついこぼれる。

藍、君の浴衣。
あの日よりも大人びた君に見惚れた。

紫、夜を待つ空。
今、大輪の花が打ちあがる。
 

あの日の虹は、鮮明に――。

 
夏が鮮やかなのは、君が隣にいたから。
 

【真夏の記憶】

8/12/2025, 8:42:17 AM


 
じりじり、じりじり。
太陽も、蝉も最近はなんだかけたたましい。
まるで人類を地上から追い出したいみたいだ。
そんなの知るか。
あたしの世界、あたしの居場所。追い出されてなんかやらないわ。
 
こうなりゃ徹底抗戦だ。
暑さなんかに負けやしないと、果敢に外に飛び出すけれど。
ものの数分で限界突破、我慢ならずに駆け込むコンビニ。
アイスクリームを手に取って、勝利を確信第二ラウンド。
 
大きく口をあけて一口。
ひんやりと至福。とろけるのは一瞬。
夏の熱気はあっという間にアイスを溶かしていく。
ぽたぽたこぼれる、ああ、待って!
これはあたしのアイスクリーム、アスファルトなんかにあげやしない。
 
夏とあたしの一騎打ち。
負けられない戦いは、秋が来るまで。
 

【こぼれたアイスクリーム】

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