ぐるぐるぐるぐる
ここはどこ
ぐるぐるぐるぐる
行先知れず
方角を見失ってからもうずっと迷子だ
あれもこれも輝いて
あれもこれも私を手招く
興味を惹かれて一口つまんで
うーん
心はなかなか震えない
ぐるぐるぐるぐるめぐる果て
いつかどこかにたどり着く?
コンパスは踊る
足跡は那由多
歩き回って彷徨って
果てなき旅はまだ続く
【心の羅針盤】
名残惜しさを言葉に込める。
無事に今日を終えれるように。
変わらず明日が始まるように。
手を振りながら、はにかみながら。
それはまるで祈りにも似て。
君と紡ぐ日々こそが、僕が生きる世界だから。
短い言葉にささやかなる願いを込めて。
今日も君と約束を結ぶ。
【またね】
その結末に惹かれていた。
満ち足りた幸福とは程遠い。痛みを伴う激しい愛にあなたは殉じた。
あなたのようになりたいの。
海に消える真白は彼女の心。
愛する人のためにすべてを擲つ純真。
あなたのようになりたいの。
大きな海に抱かれて消える。
その結末はあまりに尊く。
ねえ、アンデルセン。
これは罰かしら。
歪んだわたしは、どうしても自分を大切にしてしまうから。
逆巻く波に身を投げたって、結局最後は炎の中。鈍色の灰にしかなれやしない。
憧れはいつだって御伽噺。
あなたのように、真白に消えたい。
【泡になりたい】
一足先に夏が終わった。
必死に勝利を目指し、走り続けた二年半。
苦手な早起きにも慣れて、ぶかぶかだった制服はこんなにも小さくなって。
君の努力をわたしは見てきた。
誰もいなくなったグラウンド。
日が沈んでも、君はずっと見つめている。
焼けた目じりに残る、悔しさのあと。
未だ冷めやらぬ熱をこらえる君の代わりに、飲みかけのコーラから雫が滴った。
【ぬるい炭酸と無口な君】
砂漠のように乾いていた。
煩わしい日常に足をとられ、理不尽は容赦なく照り付ける。
あたりを見回せど、同じ景色が続くだけ。
果て無く続く地獄を前に、何もかも諦めてしまいたかった。
けれど。
見つけてしまった。出会ってしまった。
わたしだけのオアシス。
ステージの上に立つあなた。きらきら。乾いた心を満たしていく。
私の世界にともった、消えない彩り。何にも代えがたいそれが、生きる理由になっていく。
世界の灼熱もこわくない。
その輝きを追いかけていくために――わたしの鼓動は脈を打つ。
【熱い鼓動】