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12/8/2024, 9:57:45 AM

(前回の続きです)




部屋の片隅で私は地獄に案内された


(…此処が地獄の私の居場所?)

私は死柄木弔…本名、志村転孤と地獄に行くために
転孤の身体を、わざと刀で彼に傷を付けた。
自分にとって地獄行きの切符になると信じていたからだ。



(死柄木………転孤を1人にさせない。彼と同じ地獄へ行くならば何だってする………たとえ、それが罪になるとしても)



その瞬間は、今でも鮮明に覚えている。
薄暗い部屋、彼の険しい表情、そして私の震える手に握られた刀。彼は抵抗しなかった。ただ私を見つめていた。まるで全てを受け入れる覚悟があるかの様に。


〇〇
『転孤ごめんね………でも、こうするしかないの…』


刀が彼の肌に触れた。そして、彼の肌が裂いた。私と胸に鋭い痛みが走った。それは、肉体ではなく心の痛みだった。



死柄木弔(志村転孤)
『〇〇、お前らしいやり方だな。でも後悔しないでくれよ』


その言葉に、私は涙を堪えることができなかった。
罪を背負い、地獄へ向かう道を選んだ私。 
彼は、どこかに諦めた様に見つめていた。


(転孤、私は、これで貴方と一緒に行けれる…もう
離れ離れにならないよ)


地獄の扉が開き、私は再びその中に足を踏み入れる覚悟ができた。彼に付けた大きな傷は、私が選んだ地獄の道の証だった。それが私たちをもっと深く彼との絆になると信じていたから。


地獄に行く前、
既に私は18歳で相澤消太によって殺害された身。
転孤は、処刑される身になっており、
市中引き回しされては、公開処刑で斬首される。


死柄木弔、、、志村転孤は佐野万次郎と友人

処刑進行が行われている間、佐野万次郎は、
その事実を知らなかった。その日の午後

テテテ

『佐野万次郎様………死柄木弔の処刑が決まりました。
既に、その時が近づいており、貴方に知らせるべきだと感じて参りました』


佐野万次郎は、
『え?嘘だろ…ありえない…』

佐野万次郎は、その言葉を聞き言葉を失う。胸が締め付けられるように痛み息を飲む。

『転孤………どうして?彼は、あんなに強くて…』


使者は静かに首を横に振り

『彼は既に、打首、獄門を言い渡され、市中引き回しを経て処刑される城へと向かっています。もう、戻ることはありません。』

佐野万次郎は、あまりにもショックを受けて強く拳を握った。

『転孤…』

死柄木…転孤が処刑されるという現実が、あまりにも酷すぎて佐野万次郎は、受け入れなかった。



その頃の転孤は、市中引き回しされる中、
周囲の市民たちは、無言で彼を見守っている人
罵声、低い囁き声、冷笑が漏れ聞こえ、罪の報いを当然視する者もいれば、彼がどんな経緯で
処刑されることになったのかを知る人もいたのだ。
そして、石を投げる人たちに悲しい笑みをする転孤。



(先生…お前のことは、幻滅したよ………)




市民たちは

『死柄木、あんなにも若いのに…』

『彼、何歳?』

『20歳だってよー』

『なぜ彼は、こんな道を選ばざるを得なかったんだろうか………』

『もしかして彼は、オールフォーワンに操られていたのかも………』


死柄木を哀れに思う人も沢山いたのだ。

『死が待っているんですって〜』

『処刑されて当然よ』

(先生…俺に罠をかけやがって………)


馬に乗せられて市中引き回しをしている間に彼は
ずっと俯いていたが、一度だけ空を見上げていたのだ。

死柄木弔と呼ばれれる理由

彼の前に立つと必ず[死]が訪れること
絵[柄]のように、彼が人を惨殺すると美しい工芸品に見えること。
[木]のように大きく振り捌くからだ。
そして必ず戦いが終わると死亡した人に対して般若心経を読み、死者を[弔]うからだ。





カッカッカッカ…



馬に乗り、市中引き回し
その先には、処刑台が待ち構えている
彼の表情は、今や無力で無言の講義みたいに瞳を閉じている。

拷問で受けた傷跡も、新たに縄でできた傷跡も
血も、滲み出ている。彼の手首には縄の食い込みで血が紫に変色しては細い血の筋が、指先へと流れ落ちていく。



処刑場に辿り着き
彼を見て涙ぐむ者も現れて、静かな啜り泣き声が響き始める。彼の生き様を非難する声も少しずつ途切れ、そこには青年1人が辿る最期を見守る哀惜が広がっていた。 



『てんこ!てんこ!』

と、泣き叫ぶ佐野万次郎が転孤の最期を見守るために来たのだ。



『お前じゃないんだろ?オールフォーワンだろ!黒幕は!何でだよ!こんな目に…』


佐野万次郎の叫びは、物間寧人に聞こえて物間は

『処刑は、処刑です。黒幕がいたとしても、この人は、たくさん人を惨殺した殺人鬼です。




私は幽霊として転孤を見守りながら彼を抱きしめた。


(ん?この温かさは〇〇?)


相澤消太により俺は猿轡を強引に外されて
絶世の句を読んだ




『オールフォーワンに裏切られた。だが、
君が為尽くす心は水の泡消えにし後は澄み渡る空』

首と頸を出して大きな穴を見て小さく泣いて微笑む


グハァ!!………

俺は、斬首された



暗闇の中で私と転孤が再会する


『俺の心を支えてくれたのは〇〇だけだった』


彼女は優しく微笑む

だが、彼女と俺は地獄の中へと堕ちた





12/7/2024, 9:35:33 AM

逆さま

12/5/2024, 9:56:13 AM

夢と現実

『夢なんてないですよ』


『自分の足で進まないと自分にとっても良い出会いもないから』


『夢ねー…昔はシンデレラ城前で告白される事が夢だったけど、シンデレラ城前で振られた事があって、夢から現実へと覚めたんだ


[夢]
25歳で結婚

[現実]
結婚していない


周りが結婚していく

そりゃ、そうだよ。結婚して行くよ

普通の人間だもの
私も普通の人間

恋愛は苦くてビターチョコレートみたいな恋もしたことある。そう、その恋こそが、シンデレラ城前で振られたことだよ



アニメに恋してる。
昨日、思ったことだけど、死柄木の彼女になろう。って、


闇落ちキャラクターにハマる私 



特に、死柄木弔[志村転孤]

今まで見たアニメの中で、1番、共通点もいっぱいあるし、彼を救いたい、助けたい、護りたい、守りたい、


目が離せれない存在


私、きっと、感受性豊かなんだろうな


私も彼と同じようなことを一度だけ経験した事があるから


彼の女性タイプは、きっと

自立できている女性
話を聞いてくれる女性かな?


アニメの彼氏になるけれど 
死柄木弔の為に、作っていない料理を挑戦したい

髪型もメイクも、

私の性格も


勤務先でメイクしていない時が多いし、1週間に一回くらい本格的なメイクをする程度だから


性格だね

性格をもっと大切にしたいと 

12/4/2024, 8:22:45 AM

さよならは言わないで 




『先生』

『はい?』


ふとした瞬間に、佐藤は、明日
学校移動する西谷先生を褒め称えた。



佐藤は、西谷先生と仲良しでクラスでも有名なほど
授業でも、

『せんせー、この問題、1が足りません』

と、ツッコミを入れたり、言わば

佐藤と西谷先生は芸人みたいな笑いを広げる
ムードメーカーだったのだ。


ガラガラ………

『西谷せ………』

『あっ、佐藤くん?』

『斉藤先生…』

『西谷先生だよね…』

『はい、西谷先生に、これを渡したくて…』


佐藤が西谷先生に渡したい物は、
佐藤が西谷先生と手作りしたエプロンだった。
西谷先生は、名古屋で結婚、妊娠して
東京へと引越しする。


『俺も、東京に引っ越ししたいなー…なんちゃって……………………』

斉藤先生は、優しく声をかける。

『佐藤は、これからやるべき事が沢山あるんだよ。東京だって、行けれるさ』


『どうして俺、三河出身なんだよー………』


俺がもし、車免許証取得したら
車に乗せて。ドライブしたーい。
東京まで連れて行って。とか
めんどくさい頼まれ事もあるが
俺は、俺の道を進みたい。


まだ車免許証なんて、まだ考えていないのだ。俺が幼少期に車の中で、発作を起こして救急搬送されたからだ。


『これからどうするべきか…』


『ほー、佐藤は、つまらないことを考えているな』



こらこら

と、笑って頬を軽く摘んで
佐藤も斉藤先生に向かってニコッと笑った。


『俺、友達いなくて…』

『あら?私こそ、友達少ないよ、佐藤くん』

と、テストの丸つけの仕事を開始する斉藤先生。
そして俺のテストの紙がきた。


『おっ!佐藤のテストの紙だー』

と、冗談半分に笑う斉藤先生


『ほら、この手紙、誰からの手紙かわかる?』

『誰だろう?』


手紙の面を見たら西谷先生の字がたくさん書いて
あった。


『これはつまり?』

『そう、また佐藤くんに会いたいってこと』

『さよならじゃないんだね』と、

佐藤は号泣し始めて、俺のテストの点数が100点から涙が滲んで、1000点になったのだ。

『千点!?』

『1000点、千点!?そんな特大点数ないけれど』と、

斉藤先生は、小さく笑って

『君ってホントにムードメーカーだね』

と、笑い合い、その話を盗み聞きをしていた櫻井たちも爆笑して、毎日が笑いに包まれる学校


『さよならは言わないよ。西谷先生』

と、呼び出しをされた部屋から出て
櫻井たちと、はしゃいで行ったのだった


12/2/2024, 3:46:09 PM

光と闇の狭間で

(※ヒロアカキャラ多め。ヒロアカ個性無しです。幕末期みたいな時代。人間関係も変わっています。私の夢で見たことが光と闇の狭間の夢だと思ったので夢小説化しました)






ザーーーー……………………………


はっ! 

ハ!


真っ暗で雷が鳴り響く中
日本刀で刀を振り回す若い男。
首、腰、身体を狙って次々と侍たちを殺害する
返り血が飛び散る。そして血の海ができる
侍たちの死体がバラバラになって複数人が倒れている。



ザッザッザッザッ…………





その人影は土砂降りの雨の中へと消えた。






[僕は奪われた………全部]
[俺は全部やっていない]

少年と大人の声が交互に混じる





『俺は、全部やっていない!!!!』



幕府によって拘束無しで、初めて牢獄へ入れられた死柄木


ガチャン(鍵を閉める音)


相澤消太
『明日、外に出ろよ。死柄木』

死柄木『は?』

俺は、相澤の護衛を行ったことがある。暗殺者が
相澤を狙いに襲ってきて1人を切り捨て一喝すると
他の奴らは俺の顔を怯えて見ながら逃走した。
なんで相澤が俺を牢獄に?

相澤は俺のことを………

『君は、人を殺すことを、たしなんでははいけない。先月のような挙動は改めたがよかろう』




俺は全部知らなかった。 
絶望も恐怖も……全部知らなかった 
俺は、オールフォーワンから逃げ出したことがある。
そして〇〇、彼女に出会った。





7歳の死柄木弔

彼は前を向いておらず、前から歩いてくる少女にぶつかり、尻もちをついた。


『いてて…』

私は彼に

『痛い気持ちにしちゃってごめんね。尻、痛い?』

と、彼に質問して彼は唖然として


『あぁ、痛くない』

男の子は、焦っている顔だ。私は、

『慌てた様子の顔だけど、、誰かに追われているの?』

『あぁ、追われているさ』

と、私の手を引っ張った死柄木少年












相澤消太が俺を牢獄から外へと呼び出した


『何のようだ?』

相澤が俺の手首を後ろに、後ろ手拘束されたのだ。

『おい!何をする!』

『見てのお楽しみだ』


最初は、後ろ手拘束されたまま鞭打ちされたのだ。


相澤『おい、はけ!』


死柄木は、痛みに耐えながら苦痛の表情を浮かべて
無言で相澤を睨んで終わった。後日は、石抱という拷問を受けた。後ろ手拘束されては、ギザギザの板をひかれて座らされる。


『…ッ!』













7歳の死柄木は、私と仲良くなり 
やがては、恋愛するようになった。

 

『転孤でいい。転孤でいいから』


私と志村転孤という死柄木弔は2歳差







相澤は20歳の死柄木逮捕の為に、彼の近くまで迫って いたが、ちょうど〇〇が来たので、盗み聴きをしたのだ。


(キスしやがって………)




〇〇は、相澤消太の従兄弟だったのだ。
相澤は、死柄木弔逮捕の為に、私に近づいてきた。



『死柄木って、ホントはどんな人だ?』

『彼はね、実は、優しい人なの。私が転んでも彼が私の手当をしてくれたり』

と、私と相澤は死柄木弔がいない部屋で2人きり。






暗殺を続ける死柄木弔は、暗殺の仕事をしている間に私と、すごく会っていたから彼も笑顔を取り戻しては、時には彼が号泣していることもあったのだ。







『弔くん、君は、この人を倒したら、褒美に
お金をあげよう。』

オールフォーワンからの指令が入れば入るほど
俺は、一寸の迷いもなく人を殺害して


〜可哀想に汚れ仕事ばかりされて〜

オールフォーワンに恩を返す為、褒美の為に
自らの手で俺は、敵を斬って斬って斬りまくった。


しかし人を殺害する度に、俺に恨みを持つ人が増えてゆくばかり。



幼少期から仲が良かった佐野万次郎が



『おっ!転孤じゃーん!!あっ!人斬りじゃなくて護衛してみない?』


と、誘われて
また相澤消太の護衛担当になった。





19歳の死柄木弔[志村転孤]

『俺、もう………地獄行きだ…人を殺めてしまった』


私は、彼の小さな怯えた声を聞いて優しく彼の親指に私が所持する小さな刀で彼の指に切り傷をつけて彼の血を出した。


『私も弔と一緒で地獄行きだね…弔の身体を傷つけた』



と、地獄に行っても彼と会う約束をしたのだ。
俺にとって彼女は、小さな光に見えた。





だが、オールフォーワンの策略によって死柄木弔
[志村転孤]と会う機会が減ってゆき、滅多に会わなくなった。



その頃、物間寧人と緋村剣心が路地裏にいた死柄木弔を見つけ出し、死柄木が慌てて走り出したら2人も
走り出した。


相澤消太と佐野万次郎が言っていた通り
俺は人生の道を踏み間違えた。悪の人生の道を踏み出していた。


物間寧人
『計算通り!死柄木!…志村転孤を捕縛しろ!!』


緋村剣心
『逃げるなよ!』


死柄木(志村転孤)
『あーーーーー!!!!!』









後日、私は相澤消太だと気づかずに
死柄木弔メイクをした相澤に近づいて


『転孤、会いたかったよ』

と、小さく泣きながら死柄木弔に化けた相澤は
私をハグしたままコクンと頷き、私が知らぬ間に  
刀が私の首元に近づけた。そして私は、彼の瞳をよく見ると相澤消太だと気づいた途端に、私は相澤によって首を素早く、かきとられて斬首されたのだ。



私は相澤に伝えたかった言葉があったが
素早く斬首された為、伝えられずに涙を流して最期を
迎えた。



私の生首が地面に落ちたときに
ソッと

『〇〇………死柄木と、一緒に地獄へ行ってくれないか?彼も、きっと喜ぶから……………………………』


と、相澤消太も号泣し始めて人を殺害した罪の重さを
知り、私の生首の頭をソッと優しく撫ぜて
死柄木弔には、〇〇を殺害したことを避けたのだ。







物間寧人、緋村剣心、その他の複数人によって捕縛、
護送されて釣責の拷問を受ける死柄木弔





相澤は涙目で、

(もう、自白してくれ。〇〇が待っている)

と、言葉に出さずに、ただ思い続けている一方で
死柄木弔は、釣責の痛さで耐え切れずに自白したのだ


『オールフォーワン………』


涙目の相澤は、こう質問した


『そいつは、今、何処にいる?』と。


死柄木は、
『堺にいるはずだ』と。

だが、5分後にオールフォーワンが堺の船から 
逃げ出した。という報告が物間寧人の情報でわかった。


死柄木は、苦痛の表情をして釣責の拷問が終わり
後ろ手拘束のまま、違う部屋へと連行された

そして





『死柄木弔………志村転孤を斬首と処する』




と、判決を受けた彼は少し悲しい笑みを浮かべて
ホッとしたような安心したままの顔で、相澤たちに
よって牢獄の前で拘束を解かれた後に木でできた手錠を両手を前に出して掛けられた。



最後の夜の1日

幼少期の彼が蘇ってきた。
父から暴力されては彼の母が病死している。父親により
毎日が暴力をされては子鹿のように震える

同時にオールフォーワンも。

(罠に掛けられた…先生…俺を罠に掛けるな。と、言っただろ………先生………オールフォーワン…)


処刑当日

牢獄に入って来た相澤とステインによって強引に牢獄の外へと出される。死柄木は、相澤消太、物間寧人、ステイン、緋村剣心を見て子供のように怯えて見る。
相澤とステインによって手錠を外された死柄木だが 
まともに食事を与えれなく、相澤が死柄木の手首を掴んで自由に動かすことができなかった。

『ン!?』

後ろ手拘束、猿轡を嵌められて彼は悟ったように俯いて
幼少期頃の思い出が蘇った。





オールフォーワン
『おぉ、こんな所に小さな少年がいる…
寂しかったね…もう大丈夫…僕がいる』



『うぅ………』










ザッザッザッ


緊縛された俺は、緋村剣心と物間寧人の手が俺の肩に
触り、俺が逃げないように前には相澤消太が冷酷な瞳で振り向いて俺を確認している。背後には斧を構えるステインがいた。そして、硬い土の階段を登り外へと出た。


いつの間にか市中引き回しする為に
馬に乗せられる。
そして物間寧人によって脚に重い靴を履かされた。






ザッザッザッザッ………



市中引き回しされる死柄木

『(ずっと俯きながら)………………』



物間寧人が持つ罪状を書いた捨札には

[連続殺人鬼シリアルキラー。城にて斬首に処す]



人がワイワイと俺のところに集まって来た。






民衆たち

『人斬り死柄木!』


『早く殺してしまえ!』




(馬の足音)パカパカパカ………


俺に小さな小石を投げる市民たち

(黒幕は、オールフォーワンだ。俺じゃない)


俺は、素早く俯いている顔を前に見上げて横で小石を
投げている少年、民衆たちに悲しい笑顔で見た。



(先生………お前のことは、幻滅したよ………)







市民たち
『死が待っているんですって〜』

『白髪の男を見たら逃げなさい』

『怖ーい』





カッカッカッカ………


市民から幕府から
死柄木弔と呼ばれる志村転孤は、
黒幕であるオールフォーワンに裏切られて
下駄を履いて走り回り幕府たちに
追われていた。




オールフォーワン
『罪は、弔に擦りつける………弔がやりましたってね』


死柄木 
『あーーーーーーー!!!!!』

オールフォーワン
『日本全国に知れ渡っているよ。弔。もう
逃げ場は無いんだから………諦めたほうがいい』


死柄木 
『黒幕は、アンタだったんだな…先生………』




処刑される城へと到着 
相澤と物間が俺を馬から降りる手伝いをしてくれた。
俺の首が入る大きな穴があるところに歩いて移動して
いたが………




(〇〇!?)

俺の目の前に彼女の生首が置いてあった。
頭が真っ白になり、悔し涙になり瞳が、さらに真っ赤になった。

(俺の彼女に何をした!)


バキッ!!

『ンッ!』

俺の両肩を持つ人を身体で振り払い、彼女の生首が
置いてある所へと小走りで駆け寄った。そして、猿轡と
後ろ手拘束されている。正座した高さにある彼女の生首を触れたいが為、正座をして俺の頭と彼女の頭を
ソッと触った。


『ンンンンッ〜〜〜!!!!』


彼女に話しかけたいが話せれない

(俺の怒りを買ったな……)


そして俺は、相澤たちに強引に彼女の首から引き離されて、大きな穴がある近くに移動して、筵(むしろ)が 置いてあるところに正座した。


相澤により、強引に猿轡を外されて絶世の句を読んだ。


『オールフォーワンに裏切られた。だが
君が為尽くす心は水の泡消えにし後は澄み渡る空』


(君主の為に尽くしてきた私は、こうして処刑され、消えてしまいますが、そのあとも私の澄み切った心は残るでしょう)



彼女の首を見て



死柄木弔(志村転孤)の思い
[やっと〇〇と、また会える…]

   

と、どこかの俺の心が軽くなり、光り輝く。



首と頸を出して大きな穴を見て小さく泣いて微笑む



乾いた風の音が

シュ!



グハァ!!………





死んだ死柄木弔[志村転孤]は、
暗闇の中で言う




『俺の心を支えてくれたのは〇〇だけだった』





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