光と闇の狭間で
(※ヒロアカキャラ多め。ヒロアカ個性無しです。幕末期みたいな時代。人間関係も変わっています。私の夢で見たことが光と闇の狭間の夢だと思ったので夢小説化しました)
ザーーーー……………………………
はっ!
ハ!
真っ暗で雷が鳴り響く中
日本刀で刀を振り回す若い男。
首、腰、身体を狙って次々と侍たちを殺害する
返り血が飛び散る。そして血の海ができる
侍たちの死体がバラバラになって複数人が倒れている。
ザッザッザッザッ…………
その人影は土砂降りの雨の中へと消えた。
[僕は奪われた………全部]
[俺は全部やっていない]
少年と大人の声が交互に混じる
『俺は、全部やっていない!!!!』
幕府によって拘束無しで、初めて牢獄へ入れられた死柄木
ガチャン(鍵を閉める音)
相澤消太
『明日、外に出ろよ。死柄木』
死柄木『は?』
俺は、相澤の護衛を行ったことがある。暗殺者が
相澤を狙いに襲ってきて1人を切り捨て一喝すると
他の奴らは俺の顔を怯えて見ながら逃走した。
なんで相澤が俺を牢獄に?
相澤は俺のことを………
『君は、人を殺すことを、たしなんでははいけない。先月のような挙動は改めたがよかろう』
俺は全部知らなかった。
絶望も恐怖も……全部知らなかった
俺は、オールフォーワンから逃げ出したことがある。
そして〇〇、彼女に出会った。
7歳の死柄木弔
彼は前を向いておらず、前から歩いてくる少女にぶつかり、尻もちをついた。
『いてて…』
私は彼に
『痛い気持ちにしちゃってごめんね。尻、痛い?』
と、彼に質問して彼は唖然として
『あぁ、痛くない』
男の子は、焦っている顔だ。私は、
『慌てた様子の顔だけど、、誰かに追われているの?』
『あぁ、追われているさ』
と、私の手を引っ張った死柄木少年
相澤消太が俺を牢獄から外へと呼び出した
『何のようだ?』
相澤が俺の手首を後ろに、後ろ手拘束されたのだ。
『おい!何をする!』
『見てのお楽しみだ』
最初は、後ろ手拘束されたまま鞭打ちされたのだ。
相澤『おい、はけ!』
死柄木は、痛みに耐えながら苦痛の表情を浮かべて
無言で相澤を睨んで終わった。後日は、石抱という拷問を受けた。後ろ手拘束されては、ギザギザの板をひかれて座らされる。
『…ッ!』
7歳の死柄木は、私と仲良くなり
やがては、恋愛するようになった。
『転孤でいい。転孤でいいから』
私と志村転孤という死柄木弔は2歳差
相澤は20歳の死柄木逮捕の為に、彼の近くまで迫って いたが、ちょうど〇〇が来たので、盗み聴きをしたのだ。
(キスしやがって………)
〇〇は、相澤消太の従兄弟だったのだ。
相澤は、死柄木弔逮捕の為に、私に近づいてきた。
『死柄木って、ホントはどんな人だ?』
『彼はね、実は、優しい人なの。私が転んでも彼が私の手当をしてくれたり』
と、私と相澤は死柄木弔がいない部屋で2人きり。
暗殺を続ける死柄木弔は、暗殺の仕事をしている間に私と、すごく会っていたから彼も笑顔を取り戻しては、時には彼が号泣していることもあったのだ。
『弔くん、君は、この人を倒したら、褒美に
お金をあげよう。』
オールフォーワンからの指令が入れば入るほど
俺は、一寸の迷いもなく人を殺害して
〜可哀想に汚れ仕事ばかりされて〜
オールフォーワンに恩を返す為、褒美の為に
自らの手で俺は、敵を斬って斬って斬りまくった。
しかし人を殺害する度に、俺に恨みを持つ人が増えてゆくばかり。
幼少期から仲が良かった佐野万次郎が
『おっ!転孤じゃーん!!あっ!人斬りじゃなくて護衛してみない?』
と、誘われて
また相澤消太の護衛担当になった。
19歳の死柄木弔[志村転孤]
『俺、もう………地獄行きだ…人を殺めてしまった』
私は、彼の小さな怯えた声を聞いて優しく彼の親指に私が所持する小さな刀で彼の指に切り傷をつけて彼の血を出した。
『私も弔と一緒で地獄行きだね…弔の身体を傷つけた』
と、地獄に行っても彼と会う約束をしたのだ。
俺にとって彼女は、小さな光に見えた。
だが、オールフォーワンの策略によって死柄木弔
[志村転孤]と会う機会が減ってゆき、滅多に会わなくなった。
その頃、物間寧人と緋村剣心が路地裏にいた死柄木弔を見つけ出し、死柄木が慌てて走り出したら2人も
走り出した。
相澤消太と佐野万次郎が言っていた通り
俺は人生の道を踏み間違えた。悪の人生の道を踏み出していた。
物間寧人
『計算通り!死柄木!…志村転孤を捕縛しろ!!』
緋村剣心
『逃げるなよ!』
死柄木(志村転孤)
『あーーーーー!!!!!』
後日、私は相澤消太だと気づかずに
死柄木弔メイクをした相澤に近づいて
『転孤、会いたかったよ』
と、小さく泣きながら死柄木弔に化けた相澤は
私をハグしたままコクンと頷き、私が知らぬ間に
刀が私の首元に近づけた。そして私は、彼の瞳をよく見ると相澤消太だと気づいた途端に、私は相澤によって首を素早く、かきとられて斬首されたのだ。
私は相澤に伝えたかった言葉があったが
素早く斬首された為、伝えられずに涙を流して最期を
迎えた。
私の生首が地面に落ちたときに
ソッと
『〇〇………死柄木と、一緒に地獄へ行ってくれないか?彼も、きっと喜ぶから……………………………』
と、相澤消太も号泣し始めて人を殺害した罪の重さを
知り、私の生首の頭をソッと優しく撫ぜて
死柄木弔には、〇〇を殺害したことを避けたのだ。
物間寧人、緋村剣心、その他の複数人によって捕縛、
護送されて釣責の拷問を受ける死柄木弔
相澤は涙目で、
(もう、自白してくれ。〇〇が待っている)
と、言葉に出さずに、ただ思い続けている一方で
死柄木弔は、釣責の痛さで耐え切れずに自白したのだ
『オールフォーワン………』
涙目の相澤は、こう質問した
『そいつは、今、何処にいる?』と。
死柄木は、
『堺にいるはずだ』と。
だが、5分後にオールフォーワンが堺の船から
逃げ出した。という報告が物間寧人の情報でわかった。
死柄木は、苦痛の表情をして釣責の拷問が終わり
後ろ手拘束のまま、違う部屋へと連行された
そして
『死柄木弔………志村転孤を斬首と処する』
と、判決を受けた彼は少し悲しい笑みを浮かべて
ホッとしたような安心したままの顔で、相澤たちに
よって牢獄の前で拘束を解かれた後に木でできた手錠を両手を前に出して掛けられた。
最後の夜の1日
幼少期の彼が蘇ってきた。
父から暴力されては彼の母が病死している。父親により
毎日が暴力をされては子鹿のように震える
同時にオールフォーワンも。
(罠に掛けられた…先生…俺を罠に掛けるな。と、言っただろ………先生………オールフォーワン…)
処刑当日
牢獄に入って来た相澤とステインによって強引に牢獄の外へと出される。死柄木は、相澤消太、物間寧人、ステイン、緋村剣心を見て子供のように怯えて見る。
相澤とステインによって手錠を外された死柄木だが
まともに食事を与えれなく、相澤が死柄木の手首を掴んで自由に動かすことができなかった。
『ン!?』
後ろ手拘束、猿轡を嵌められて彼は悟ったように俯いて
幼少期頃の思い出が蘇った。
オールフォーワン
『おぉ、こんな所に小さな少年がいる…
寂しかったね…もう大丈夫…僕がいる』
『うぅ………』
ザッザッザッ
緊縛された俺は、緋村剣心と物間寧人の手が俺の肩に
触り、俺が逃げないように前には相澤消太が冷酷な瞳で振り向いて俺を確認している。背後には斧を構えるステインがいた。そして、硬い土の階段を登り外へと出た。
いつの間にか市中引き回しする為に
馬に乗せられる。
そして物間寧人によって脚に重い靴を履かされた。
ザッザッザッザッ………
市中引き回しされる死柄木
『(ずっと俯きながら)………………』
物間寧人が持つ罪状を書いた捨札には
[連続殺人鬼シリアルキラー。城にて斬首に処す]
人がワイワイと俺のところに集まって来た。
民衆たち
『人斬り死柄木!』
『早く殺してしまえ!』
(馬の足音)パカパカパカ………
俺に小さな小石を投げる市民たち
(黒幕は、オールフォーワンだ。俺じゃない)
俺は、素早く俯いている顔を前に見上げて横で小石を
投げている少年、民衆たちに悲しい笑顔で見た。
(先生………お前のことは、幻滅したよ………)
市民たち
『死が待っているんですって〜』
『白髪の男を見たら逃げなさい』
『怖ーい』
カッカッカッカ………
市民から幕府から
死柄木弔と呼ばれる志村転孤は、
黒幕であるオールフォーワンに裏切られて
下駄を履いて走り回り幕府たちに
追われていた。
オールフォーワン
『罪は、弔に擦りつける………弔がやりましたってね』
死柄木
『あーーーーーーー!!!!!』
オールフォーワン
『日本全国に知れ渡っているよ。弔。もう
逃げ場は無いんだから………諦めたほうがいい』
死柄木
『黒幕は、アンタだったんだな…先生………』
処刑される城へと到着
相澤と物間が俺を馬から降りる手伝いをしてくれた。
俺の首が入る大きな穴があるところに歩いて移動して
いたが………
(〇〇!?)
俺の目の前に彼女の生首が置いてあった。
頭が真っ白になり、悔し涙になり瞳が、さらに真っ赤になった。
(俺の彼女に何をした!)
バキッ!!
『ンッ!』
俺の両肩を持つ人を身体で振り払い、彼女の生首が
置いてある所へと小走りで駆け寄った。そして、猿轡と
後ろ手拘束されている。正座した高さにある彼女の生首を触れたいが為、正座をして俺の頭と彼女の頭を
ソッと触った。
『ンンンンッ〜〜〜!!!!』
彼女に話しかけたいが話せれない
(俺の怒りを買ったな……)
そして俺は、相澤たちに強引に彼女の首から引き離されて、大きな穴がある近くに移動して、筵(むしろ)が 置いてあるところに正座した。
相澤により、強引に猿轡を外されて絶世の句を読んだ。
『オールフォーワンに裏切られた。だが
君が為尽くす心は水の泡消えにし後は澄み渡る空』
(君主の為に尽くしてきた私は、こうして処刑され、消えてしまいますが、そのあとも私の澄み切った心は残るでしょう)
彼女の首を見て
死柄木弔(志村転孤)の思い
[やっと〇〇と、また会える…]
と、どこかの俺の心が軽くなり、光り輝く。
首と頸を出して大きな穴を見て小さく泣いて微笑む
乾いた風の音が
シュ!
グハァ!!………
死んだ死柄木弔[志村転孤]は、
暗闇の中で言う
『俺の心を支えてくれたのは〇〇だけだった』
12/2/2024, 3:46:09 PM