おこめ

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8/15/2024, 6:39:26 PM

愛されたかった事を知って愛していた事を知りました。

夜の海は真っ暗で荘厳でまるで
足元に広がる宇宙のようで
寄せては帰す波はまるで
私を呼んでいるような、または
追い返しているような様子で
ただ静かにそれを繰り返していました。


海が家から遠くで良かった、少しは冷静になれたみたい。
膝を撫でる波が私に追い縋るように重く感じるのはきっと
その証拠に違いないと思うのです。

夜の海は変わらず、静かにこちらを見つめるだけでした。
冷えた足で砂を踏み歩き出す私の背中を見つめていました。

8/10/2024, 5:01:40 PM

月並みだけど、人生を電車に例えたとして。

私はきっと途中下車もできずに、
真っ直ぐ終点に向かっていく。
買い物も、
会いに行く人も、
ただ気まぐれな寄り道もないまま、
終点までの片道切符を握りしめて、
だんだん客の減る快速電車で骸になる。


私は独りでただ終点の花畑を夢に見る。

8/8/2024, 6:03:55 PM

蝶よ花よと育てられました。


それはそれは窮屈で、

1日3回の餌付け、合間に芸を仕込まれて
帰る花畑は壁に無限に広がっている。

鱗粉を丁寧に払われ、
頭から水をかけられて飛べない私は

青空を夢に見るために今日も眠りにつく。

8/4/2024, 3:36:36 PM

どんなにつまらないことでも

忘れてはいけなかった、
無くしてはいけなかった。

転がり落ちる小さな石も
夕方に吹く生ぬるい風も
別れの言葉の後の君の表情も

全ては後に気づく大事な合図なのに

8/1/2024, 2:29:22 PM

明日さ、もし晴れたら
新しい靴をおろそう。新品の真っ白なスニーカーで、

明日さ、もし晴れたら
ひまわりを見に行こう。僕たちも隠れちゃうような高い黄色の世界で2人きりできすをしよう。

明日さ、もし晴れたら
美味しいものを食べよう。熱々の焼きそばとか、冷えたラムネで飲み込んだり、

明日さ、もし晴れたら
海に行こう。海水浴場なんかじゃない、岩場の多いあの日の海で、

明日さ、もし晴れたら
花火をしよう。浜辺の風に吹かれながら、僕らの精霊馬を燃やそう。

明日さ、もし晴れたら
僕らを招く手を取ろう。夏といえども冷えた海水に身を任せて、はぐれないようにしっかり手を繋いで。


明日さ、もし晴れたら

もし晴れたら

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