愛されたかった事を知って愛していた事を知りました。
夜の海は真っ暗で荘厳でまるで
足元に広がる宇宙のようで
寄せては帰す波はまるで
私を呼んでいるような、または
追い返しているような様子で
ただ静かにそれを繰り返していました。
海が家から遠くで良かった、少しは冷静になれたみたい。
膝を撫でる波が私に追い縋るように重く感じるのはきっと
その証拠に違いないと思うのです。
夜の海は変わらず、静かにこちらを見つめるだけでした。
冷えた足で砂を踏み歩き出す私の背中を見つめていました。
8/15/2024, 6:39:26 PM