りくのいるか

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2/10/2024, 12:59:09 PM

誰もがみんな 

欲しがって

ぐるぐる回って追いかけて

巡り巡って穴の中
 
うさぎが担いで逃げてった

ちょっと待ってとあの子が言えば

スタコラサッサとお城に入る

そしたらおいらの頭の上に

ポンと飛び出て来たものは

金のひよこがピーチクパーチク

とたんにおいらが追いかけられて

いやよいやよも好きのうち

バレンタインのチョコくれよ

ハートを串刺す女王様

おいらを夢中にしちまった

助けてハニー甘すぎる

苦み走った良い男

チョコチョコ逃げるな 捕まえろ

2/9/2024, 10:17:03 AM

花束


過ぎ去りし乙女心

苺色のうわ言にホイップクリームを添えて

(インスタ映えする乙女チックでステキな喫茶店に1人で行ったおばさんな私による抒情詩)


いつか忘れた大昔

お花畑のお茶会に
乙女の心を忘れて来たよ

取りに戻れば席は無し

乙女の学校不登校
欠席裁判 判決は
姫から黒子に成り下がり

集いし乙女の輝きに
怯んで真っ直ぐ見れません

悲しい老いぼれ婆さんは
隅っこトボトボ店の奥

暗いお店の端っこで
昔の夢に追いすがる

霞んだ瞳をかっぴらき
過ぎし乙女のメニューをば
しかと焼き付け 熱っぽく
汗水たらして
醜姿を刻む

薄薔薇色の茶をすすり
桃色菓子にウットリと

パシャパシャ写真を撮りまくり
冥土の土産に余念なし

自撮りで己が成れ果てを
知りて慄き 嘆けども

涙は真珠にならないよ

老いは固くて歯が立たぬ
ダイヤモンドは砕けない

墓には持って行けねども
バラの香りの茶の雫
骨に蓄え大満足

レースとフリルに包まれて
ミイラになっても可愛くいたい

髑髏に薄紅化粧して
骨になっても愛して欲しい

来ない王子を偲びつつ

魔女になったが
魔法はできず

人目に触れぬ森の奥

苺の墓に入りたい

孤独な乙女の成れの果て
不気味な魔女を思い出したら

リボンのお供え待ってます

2/8/2024, 11:35:12 AM

スマイル

笑いネコ

波のまにまに
ニマニマ笑う
軽い私を許してね

寝っ転がって
てんてこまい

まいまいかぶりのその先に
にっこり笑ったお天道様が
買いかぶるなと謙遜したら
真っ赤なトマトがコロコロリ

リンリン鳴らした鈴の音が
私の耳をくすぐった

楽しいお昼寝 お目覚めしたら
今日も今日とてまた夜だ

楽しい月夜の晩餐会に
つまづく靴はいりません。

2/7/2024, 10:21:41 AM

どこにも書けない……

天地無用のあかさたな……
天使の靴のほころびに
咲いたお花の物語

誰彼かまわぬお人好し
愛の押し売り大安売り
無駄な努力の快楽に
溺れる楽しみ言えないな

独りよがりの言い逃れ
気ままに走る自惚れ屋
相も変わらず底なし沼の
奥また奥のぬかるみに
宝石1つ見つけたよ

誰にも見せない漆黒の
キラキラ光る猛毒が
チクチク刺さるが気にせずに
のらりくらりと舞いながら
口に咥えて噛んでみた

火花が散って綺麗だな
私も燃えて輝いた
クラクラ回って堕ちながら

誰が誰だか分からぬが
嫉妬に狂い恋焦がれ
のたうち回った暗黒に
拍手喝采気がつけば

あなたの足に根をおろし
芽吹いてお花になりました。
私も天に行かせてよ


12/27/2022, 11:15:48 AM

変わらないものはない

コロナになってしまった兄がゲホゲホと咳き込み隣で寝込んでいる。

貧乏な古い木造の家に、安全な部屋は1つしか無いのだ。

昔、資格を取ったアロマの知識で
抗ウィルス作用がありそうなティートゥリーとラベンダーのエッセンシャルオイルをティッシュに垂らしてはみたが、

半ば諦めて、兄と同じ部屋にいる。

昔は仲が良かったのに、私が幼稚園児の時はかっこいい高校生だった兄

自転車の後ろに私を乗せて名画座に映画3本立てに連れて行ってくれたり、

ミスタードーナツのフレンチクルーラーの中が半生のような感じの罪深い美味しさを教えてくれたり

インスタントじゃないキリマンジャロのコーヒーをいれて、本物の美味しさを教えてくれたり

世にある美味しい食べ物は、ことごとく、兄に教えてもらった。

兄は私がブヒブヒと喜ぶので、セッセと餌を与えてくれた……。

子豚を飼っているつもりだったのか……

言うなれば、デブの育ての親である兄。

こんなことになるなんて。

母の介護で仲違いするまでは仲良しだったのに……。

母は兄にベタベタに甘い。

小さい頃の兄の写真を特別な場所に隠し持ち

「色白で天然パーマで女の子みたいに可愛かった。本物の天使みたいだった。」

と、目をハートにして今でも言う。

母は私の前では認知症のようになるのに、兄の前ではしっかりしているのだ

私が母をいじめていると兄は思っているらしい。

母が高齢者な上に車椅子になったとたんに、大学病院の循環器内科を追い出されてしまった。

なるべく近所で優しい先生をやっと探して2回目の診察直後に

兄がコロナだったので濃厚接触者になってしまったので、検査になってしまった。

「濃厚接触者は公共機関を使わないでください。タクシーもダメです。」

私が1時間近くかけて2つの山と谷を越えて急いでお医者さんに連れて行く羽目になった。

母も凄ーく太っているので、坂が辛い。
ハァハァ言って必死に急いでいる前で母は当然のようにすましている。

時々、憎たらしい文句を言うので、その怒りでエンジンを爆発させて無理やり頑張って車椅子を押したが

40分で着く予定が10分以上遅刻してしまった。

お医者さんのお家の裏の綺麗なお庭に

濃厚接触者用の特設テントがあった。

中にストーブが4つも置いてある
下は玉砂利で外では色々な鳥が綺麗な声で楽しげにさえずっている。

昔は山だった土地なのでキャンプしてるみたいで悪くなかった。

ただ、凄く疲れてしまった……。

熱も無いのに汗だくである。
筋肉痛で体中痛い。

疲労と老化で目がかすむ。
よれよれになってパソコンを付けたらScanning and repairring drive

再起動しますか?

再起動します。

のまま……1時間経過。

なんと!パソコン壊れたの?!このタイミングで?

ぎゃあああ

万事休す。

シンクロニシティってやつである。

たぶん、母も私もコロナ陽性だと思う。

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