吾輩には名前が無いのである。

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8/2/2022, 2:24:02 PM

「私をここから連れ出して。」

少し困ったように、でもとても愛おしそうに、
私を見つめるその瞳に吸い込まれてしまいたいとさえ
思ってしまう。

白い天井、くすんだカーテン、忙しなく部屋の前を通る看護師さん。全部ぜんぶ、もう見飽きたの。

7/29/2022, 10:36:49 AM

彼女の頬をつたう雫が

涙なのか、汗なのか

それを知る術を、僕は持ち合わせていない。

7/10/2022, 10:25:45 AM

1人で放課後残って、文化祭の準備をしていたり、
電車ではスマホではなく本を読んでいる。
達筆で大人しい字を書く貴方を
どうしようもなく好きになってしまった。

7/2/2022, 4:37:09 PM

眩しい日差しの中で、貴方は笑った、
まるで私の心をすべて見透かすように。


「夏が来たら、海を見に行こうか」


そんな言葉を無責任に放って、貴方は笑う。


あれからどれくらい経ったのか覚えてないけれど
梅雨が明けても、ヒグラシが鳴き始めても、
貴方は私を迎えにこない。

もう忘れてしまったのだろうか。

6/26/2022, 11:28:24 AM

首から背中に伝ってゆく汗への不快感も忘れ、
ただ、貴方の横顔だけをみつめていた。

初夏、蝉時雨と共に聞いた貴方の声を
いまだに忘れられない私がいる、

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