吾輩には名前が無いのである。

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眩しい日差しの中で、貴方は笑った、
まるで私の心をすべて見透かすように。


「夏が来たら、海を見に行こうか」


そんな言葉を無責任に放って、貴方は笑う。


あれからどれくらい経ったのか覚えてないけれど
梅雨が明けても、ヒグラシが鳴き始めても、
貴方は私を迎えにこない。

もう忘れてしまったのだろうか。

7/2/2022, 4:37:09 PM