謎い物語の語り手

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2/6/2025, 6:59:16 AM

【heart to heart】

I, I still believed in you.

that I could have a heart to heart with you.

In fact, we would have gotten along.

Even though I knew that one day we would part.

I had sworn to you that I would take care of you.

Yeah, but, you know, the goodbye came sooner than

I thought.

I really wanted to tell you, “Don't go yet,” but

I couldn't stand in the way of your path.

I thought you would be sorry to leave me.

No, I know.

I'm sure I'll see you again someday.

Goodbye, my love.

2/5/2025, 9:53:03 AM

【永遠の花束】

花を眺めていた。この国一面に咲く花束を。

ああ、本物の花ではないけれど。

民はいわば花で、私はそれらに水を与えるのだ。

それが、王としての役目なのだから。

私が陽となり、時に雨を呼び寄せ、地を潤す。

そうすればきっと、いつまでもこの国は続くだろう。

暴君のように見えるかい。この私が。

独裁者だと言われたって構わないよ。

もし不満が溜まれば民がこの太陽を隠すだろうから。

民は馬鹿ではない。だから今私に着くのだから。

町娘から貰った花束を見た。そして誓う。

ずっとこの国の繁栄を、幸福を咲かせるのだ。

私が庇護する永遠の花束を。

2/2/2025, 9:59:31 AM

【バイバイ】

大切な人だった。彼女がいるのが当たり前だった。
だからむしろ離れたがったのかも知れない。

優しくて暖かい陽のような存在だった。
いつしかそれが眩しくて、鬱陶しく感じていた。

気付かなかった。彼女が段々と陰っていくのを。
弱っていく心を、彼女は打ち明けなかった。

「またね、大好きなお友達」
彼女はいつも再会を約束してくれた。
「うん」
自分はそれに答えることができなかった。

ある日、彼女はぱったりと姿を消した。
彼女がいなくなった事に安堵さえ感じていた。

彼女を忘れ始めた頃、風の噂で聞いた。
彼女は自ら身を投げて、星になっていたのだと。

彼女との思い出をずっと反芻していた。
力なく笑って帰る後ろ姿は、六等星のようだった。

「バイバイ」
最後に聞いた彼女の言葉だった。

ああ、後悔してもしきれない。
太陽はずっと独りで泣いていたのに。

誰も、誰も彼女を抱きしめなかった。

1/24/2025, 11:23:25 PM

【やさしい嘘】

彼女は花畑の大きな木の下で眠っていた。

「こんなところに独りなの?」
花に降り立つ蝶は彼女を嘲笑った。

彼女は微笑んでゆっくり口を開いた。
「ええ、もう疲れちゃった」

「どうして疲れたの?何をしたの?」
近くにいる小鳥が彼女を心配した。

「みんなを愛していたの。でも、もう怖いのよ」
彼女は涙を流しながら静かに答えた。

「何が怖いんだ?良いことじゃない」
彼女を抱きしめる木が諭した。

「私がこの心の…見返りを求めることを。」
彼女は独りで終わらせるつもりだった。

森は詠う。彼女を安心させるように。
「大丈夫。みんなあなたを愛していたよ。」

彼女は幸せそうに笑っていた。

「やさしい嘘ね。ありがとう。
…でもね、許せなかったの。最期まで。」

彼女はゆっくり目を開けて、幸せな幻覚全てを消した。

彼女を気に掛ける者などない色褪せた世界で、
今度こそ彼女は永い永い眠りに就いた。

1/24/2025, 1:40:30 AM

【瞳をとじて】

あの頃の景色を思い出して、大切な人を懐かしむ。

瞳をとじて、目蓋の裏に過去の自分を描く。

ああ、今の私は、何が好きだったのかすら忘れていた。

何を見て、何を聞いていて、何かを感じたのか?

こうして止まらない時だけを追いかけて

「今」だけに留まって将来から逃げ続けた私の人生に、

得たものなど何一つないというのに。

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