【永遠の花束】
花を眺めていた。この国一面に咲く花束を。
ああ、本物の花ではないけれど。
民はいわば花で、私はそれらに水を与えるのだ。
それが、王としての役目なのだから。
私が陽となり、時に雨を呼び寄せ、地を潤す。
そうすればきっと、いつまでもこの国は続くだろう。
暴君のように見えるかい。この私が。
独裁者だと言われたって構わないよ。
もし不満が溜まれば民がこの太陽を隠すだろうから。
民は馬鹿ではない。だから今私に着くのだから。
町娘から貰った花束を見た。そして誓う。
ずっとこの国の繁栄を、幸福を咲かせるのだ。
私が庇護する永遠の花束を。
2/5/2025, 9:53:03 AM