あの星に願う。
燦然と輝く星々の中にあって、
一際この心を締め付ける、あの星に。
全てあの頃に、あなたがいたあの時に還ることを願う。
届かぬ願いと知りながら、儚い光明にその手を伸ばす。
1人だけ取り残された自らを、
光に忘れられた自らを、
暗闇に囚われた自らを、
未だに赦すことができずにいる。
。
正解などない、と
そう思った。
どれだけ嘆いても、
泣き叫んでも、
腕の中の貴方は
いつもと変わらぬ笑顔で
目覚めることのない眠りに落ちていた。
私はどこで間違えたのだろう。
人はあらゆる過ちを犯す。
嘯き、弑め、盗り、噂し、貶め。
過ちは、たちどころに人を弑す。
ならば、人ですらない私は、、
何処で
何を間違えたのだろう。
過ちだと気づくのはいつも後悔の後だ。
だが私は未だに自分の過ちがわからない。
だから進む他ない。
たとえ、間違いだったとしても
私は貴方の為にこの道をゆく。
満開の桜。
美しくも儚いその花は、
隣にいない誰かを想わせる。
桜と同じ様に、
人は散る運命から逃れられない。
散りゆくと知りながら、
私はここでずっと待っている。
貴方が還ってきてくれるのなら、
幾度の冬も超そう。
また貴方が咲き誇るまで。
春爛漫の夢を
ここで待つ。
目を開けば、
そこにいるはずだった『誰か』。
大切な、
何よりも大切だったその『誰か』は、
もうそこには居なかった。
思い出そうとすればするほど、
『誰か』の影は遠く離れていく。
貴方が、離れていく。
名前も顔も覚えていない大切な貴方が、
私のそばに戻ってきてくれる。
それだけでいい。
あの頃の様に、そばにいてくれるのなら、
それで十分だ。
貴方が還ってくるのを待ち望んでいる。
誰よりもずっと、この先も。
忘れることはない。
決して。
眩しく、美しかったあの頃の記憶。
忘れることはできない。
決して。
夢であって欲しいと願った記憶。
忘れることはない。
貴方が私の全てだったことを。
椿のように美しく、
雪ように儚く散った貴方を。
忘れはしない、
これからも、ずっと。