夜儚月

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4/22/2024, 12:03:47 PM

正解などない、と

そう思った。


どれだけ嘆いても、

泣き叫んでも、


腕の中の貴方は

いつもと変わらぬ笑顔で

目覚めることのない眠りに落ちていた。



私はどこで間違えたのだろう。


人はあらゆる過ちを犯す。

嘯き、弑め、盗り、噂し、貶め。

過ちは、たちどころに人を弑す。


ならば、人ですらない私は、、

何処で

何を間違えたのだろう。


過ちだと気づくのはいつも後悔の後だ。

だが私は未だに自分の過ちがわからない。

だから進む他ない。



たとえ、間違いだったとしても

私は貴方の為にこの道をゆく。

4/11/2024, 12:59:09 AM

満開の桜。

美しくも儚いその花は、

隣にいない誰かを想わせる。


桜と同じ様に、

人は散る運命から逃れられない。

散りゆくと知りながら、

私はここでずっと待っている。

貴方が還ってきてくれるのなら、

幾度の冬も超そう。

また貴方が咲き誇るまで。

春爛漫の夢を

ここで待つ。

4/10/2024, 12:50:29 AM

目を開けば、

そこにいるはずだった『誰か』。

大切な、

何よりも大切だったその『誰か』は、

もうそこには居なかった。


思い出そうとすればするほど、

『誰か』の影は遠く離れていく。


貴方が、離れていく。

名前も顔も覚えていない大切な貴方が、

私のそばに戻ってきてくれる。


それだけでいい。


あの頃の様に、そばにいてくれるのなら、


それで十分だ。

貴方が還ってくるのを待ち望んでいる。

誰よりもずっと、この先も。

4/8/2024, 1:14:34 PM

忘れることはない。

決して。

眩しく、美しかったあの頃の記憶。



忘れることはできない。

決して。

夢であって欲しいと願った記憶。



忘れることはない。

貴方が私の全てだったことを。


椿のように美しく、

雪ように儚く散った貴方を。


忘れはしない、

これからも、ずっと。