目を開けば、そこにいるはずだった『誰か』。大切な、何よりも大切だったその『誰か』は、もうそこには居なかった。思い出そうとすればするほど、『誰か』の影は遠く離れていく。貴方が、離れていく。名前も顔も覚えていない大切な貴方が、私のそばに戻ってきてくれる。それだけでいい。あの頃の様に、そばにいてくれるのなら、それで十分だ。貴方が還ってくるのを待ち望んでいる。誰よりもずっと、この先も。
4/10/2024, 12:50:29 AM