NoName

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9/10/2023, 8:17:32 AM

僕らは世界に一つだけだと歌った歌がある。
本当だろうか?
例えば僕が今いなくなったとする。
数日、数週間、長ければ数ヶ月。
そのくらいならば、家族や親しい友人は悲しんでくれるだろう。
思い出してくれるだろう。
でも数年、それ以上の年月が経てば、僕の居た場所はきっと別のもので埋まってる。
僕の代わりができる。
それは仕方のないことだ。
人は、永遠に悲しみ続けられるほど強くない。
でも、代用品で埋められる存在の僕は、本当に世界にたった一つだけの、かけがえのない存在だなんて言えるんだろうか。

8/26/2023, 3:44:45 PM

私の日記帳に書くことは決まっている。
起きたこと、それに対して生じた感情、忘れてはいけないこと。

みっちり書かれた日記帳を朝読んで、それまでの自分をインストールし直す。
そうして何食わぬ顔で友達の輪に混ざる。
誰も気づかないでと願いながら。

日記はいつもこの言葉で締めくくられている。
「明日こそは、覚えていられますように」

8/23/2023, 4:57:47 AM

愛情の裏返しとしていじめてしまうという現象は、小学生で卒業しておくべきことだと思う
私は高校生にもなっても、つまらないことでたびたび喧嘩をする二人を見てそう思う
この二人は小学生のときからずっと変わらず、いじめっ子といじめられっ子の関係
そして二人を取り持つのが私の役割だ

毎度毎度似たようなやり取りを繰り返し、相談されるの繰り返しはとっくに飽きが来ている
もっとスマートな、月9みたいな運命的な恋はできないのだろうか
そうしたら見ている側としても楽しくなるのに

でもうらやましくなることもある
きっとこの二人は、ずっと喧嘩しながらも隣に居続けるのだろう
でも私は?
三人という中途半端な数は、いつかは均等に均さなくてはならない

私は早く二人がくっついて、このやり取りが終わればいいと思う反面、ずっとこのままでいられればいいのにと思っている

8/21/2023, 12:15:19 AM

将来の夢は、親と同じ大工だった少年が勇者に選ばれた
私の幼馴染だ

昔とは違い、今は勇者は魔王の怒りをおさめるための人身御供でしかない
つまり、彼は死ににいくのだ

わずか10歳の身に、すべてを諦めたように笑うその顔は似合わなかった
「だから、さよならなんだ」
真っ白になった頭に怒りが湧いてくる
どうして彼でなくてはいけないのか
私の夢が叶わないではないか

「さよならを言う前に、私の夢を叶えてよ」
私は彼の手を取り、誰もいない方へ走り出した
どうか、さよならが追いかけてきませんように


私の夢はね、あなたのお嫁さんになって、おばあちゃんになるまで仲良くいることなのよ

8/20/2023, 7:18:12 AM

最近何をやっても上手く行かない
一桁間違えた見積書を上げるし、何も無いところで転んだ
電車は乗り過ごして遅刻
今日は朝ごはん用のパンにカビが生えていた
お祓いでも行った方が、というには不幸の規模が小さくて、ふんぎりがつかない
だから、気の持ちようだと思っててるてる坊主を作った

心の空模様、曇のち晴天を望む

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