NoName

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僕らは世界に一つだけだと歌った歌がある。
本当だろうか?
例えば僕が今いなくなったとする。
数日、数週間、長ければ数ヶ月。
そのくらいならば、家族や親しい友人は悲しんでくれるだろう。
思い出してくれるだろう。
でも数年、それ以上の年月が経てば、僕の居た場所はきっと別のもので埋まってる。
僕の代わりができる。
それは仕方のないことだ。
人は、永遠に悲しみ続けられるほど強くない。
でも、代用品で埋められる存在の僕は、本当に世界にたった一つだけの、かけがえのない存在だなんて言えるんだろうか。

9/10/2023, 8:17:32 AM