NoName731

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11/2/2024, 12:49:54 PM

きみは小さい頃から眠りにつく前に

いつもぼくを見る

予定があるとき嬉しそうな顔で

友達と喧嘩した時は怒った顔で

仕事のときはげっそりした顔で

きみは、ぼくを見ない日はなかった。


あるとき、知らない人を連れてきて、

ぼくを見て見ぬ振りをした。

それが間違いだった。

それから始まったのは、たった数年の幸せ。

そして、ぼくはきみの時を刻むものから、

きみを傷つける道具になった。

きみがうれしそうにすればぼくはきみを傷つけて

きみが泣いていれば、そのヒトは、誰が
傷つけたのだと言わんばかりに優しさで包み込む。

これが、あのヒトの罠。抜け出せない地獄。

ぼくは、知っている。あのヒトが、君のいないときは
別のヒトを連れてきていることを。

ああ、神様、どうか1度だけこのヒトを……

ゴン、と鈍い音が響く。神様が動かしてくれたのかな、

薄れゆく意識の中で、うずくまる、あのヒト達と、
仕事に行っていたはずのきみが泣いていた。

10/21/2024, 1:24:41 PM

カラオケで親友と声が枯れるまで歌い続けて
変な声になって笑いあったり恋の話をしたり
俗に言う青春を送りたかった。

誰に課せられたわけでもないのに

大人から良い子に見えるように

迷惑かけないように

やりたいことにバカバカしいと蓋をして、
門限も、言われたことを馬鹿みたいに守ろうとする。

自分を正当化して、やりたいことができても
言われたことすらできないこんな自分は
やりたいことをやれる価値なんてない。

今思えばあの時私は苦しかったんだ。
苦しさから目を背けて大丈夫だと思い込んでいたんだ。

青春はあの時しか無かったのに。
同級生が輝いて見えていたのかな。
もう、覚えてもないけれど、
あの時バカにしてたのは、
本当は心の奥底で羨ましかったからなのだろう。

10/15/2024, 12:04:29 PM

私を射抜くような鋭い眼差し。

なにが、あなたをそうまでさせるのか。

ああ、無駄だったのですか?

楽しい思い出も、悲しい思い出も

その女からの言葉だけを信じて

全て上書きされる程度のものだったのですか?

その女から吐き出される嘘はとどまるところを知らず

私を底へ、底へと落としていく。暗い絶望の底へ。

9/30/2024, 12:37:00 PM

きっと明日もいい日になるよね!

このセリフで脳裏にオレンジ色の小動物を

浮かべるのはわたしだけではないはず。

9/29/2024, 11:05:31 AM

君がいなくなって、静寂に包まれた部屋。

あれほどうるさい、鬱陶しいと思っていたけど

居なくなったら居なくなったで寂しくなる。

あんなに小さかった君が、もう社会人なんて。

私は、君をちゃんと育てあげられたかな?

周りに迷惑をかけていない?ちゃんと食べてる?

聞きたいことや言いたいことも山ほどあるけど

言わない。大切なことだけは伝えるよ。

あなたの帰る場所はここにある。

つらい、くるしい、やめたい、しにたい

なんて思ったりするだろう。

大人の世界はたくさん嫌なことがあるけど

わたしが安心できる家で待っててあげるから

安心して羽ばたきなさい。

もし飛べなくなっても、安心できるところで休んで

また羽ばたけばいいの。

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