『水たまりに映る空』
雨粒と一緒に
空から落っこちた
キラキラと光る
空のカケラが
道路を飾ってる
「それ」が何であるか分かるまで、感情は全く動かないのに、分かった途端に激しく心が揺さぶられる事がある。
例えば、道端に「何か」が落ちているのを見かけた時、大して気に留めずに通り過ぎようとする。しかし、近付くうちに、「何か」が「車に轢かれた子猫」だったと気が付いてしまった途端に、あらゆる感情が胸の中に吹き荒れる。気が付いてしまったら、気が付く前の自分には簡単に戻れない。
同じ現象が、あなたといる時に起きた。
いつも通り、何でもないような場所で、何でもない会話をしているのに、なぜか少しずつ心がソワソワした。いつものあなたなのに、感情が大きく動かされる予感がした。
あぁ、気が付きたくない
そう思った時には、もう遅い。
あなたの顔を見るのも、私の名前を呼ぶ声を聞くのも、小さな身振りで目に付いた手の美しさも、もう直視できない。恥ずかしくなって目を逸らしてしまう。
あぁ、これは、あれだ。
『恋か、愛か、それとも』
ひとつの物語が終わったら
た ま
っ た
ま 別
始 の
が 『まだ続く物語』 物
語 語
物 が
の 始
別 ま
にろこるわ終が語物のそり
『渡り鳥』
私が生まれた町の川辺には毎年、白鳥が来る。白鳥たちは冬を越すために遠い国から渡って来ると聞いて、幼い私は不思議に思っていた。冬を越すのに、なぜわざわざ寒い時期のこの地に来るのだろうと。
私は、この国の冬よりももっと寒い冬があり、もっと厳しい環境があるという事を知らなかった。せっかく来るのなら、暖かくて綺麗な花が見られる春や、プールや水遊びが楽しい夏や、美味しいものがたくさんある秋に来ればいいのに、と思っていた。
なんて事はない、無知な幼子の可愛い記憶の話。
『酸素』
たまたまそこにあっただけの
たまたま8番目の小さな粒たち
仲良く手を繋げるあの子はいい子
ひとりぼっちのあの子は悪い子
そう決めたのは世界だとしても
仲間外れにしたのは誰なのか
教えてくれよエラトステネス
篩から落ちた数字たちにも
割り切れない思いがあるように
肋骨を分け合った誰かにも
譲れない言い分があるはずで
とかなんとか言い訳しても結局は
もう全てが面倒臭くなってきて
さっきの酸素で燃やすため
部屋の隅で忘れ去られた
君の煙草に火をつける