こねこ

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4/1/2026, 2:05:41 PM

『エイプリルフール』

誰も傷つかないような

私の想像の中だけの

でも実現不可能でもないような

「そうだったらいいな」を

真面目な顔で言ってみたら

「それほんと?」って

真面目な顔で信じてくれた

私と君の間にずっと

春の風のように柔らかな

嘘みたいな幸せが吹きますように





3/22/2026, 2:47:36 PM

『バカみたい』

バカみたいだと言って
バカだとは言わない
そんな人ばかりだから

バカだなって言って笑って
優しく頭を撫でてくれる

私を小さな子に変える
そんな貴方のことが
私はバカみたいに好き



3/21/2026, 10:28:07 AM

『二人ぼっち』

君はコーヒー
私は紅茶

好きな飲み物を
それぞれ淹れたら

君は読書
私は編み物

それぞれが違う事を
だけど同じ部屋で

それぞれが好きな事を
だけど同じ気持ちで

小さな独り言を
受け取り合いながら

心のすみっこで
呼吸を感じ合いながら

君と私で過ごす
二人ぼっちの時間

3/20/2026, 1:39:28 PM

『夢が醒める前に』

眠り足りた朝の光は
夢の残り香がして
方々を探してみると
重ねた枕の下から
小さな欠片が見つかる

大事に拾い上げると
呼吸するように輝いて
両手で包み込めば
まだほんのりと温かい

続きはあったかい?
そこはあったかい?

小さな言葉の遊びに
満たされたその欠片は
サラサラ溶けて流れ
記憶の中から消えていく

もう覚えているのは
覚えていてと言う
誰かの小さな声だけ

3/19/2026, 2:12:03 PM

『胸が高鳴る』

 今日も朝から忙しく動き回り、少し無理をして笑顔を作り、ぐったりと疲れながらもなんとか1日の仕事を終えた。
 帰り道に寄ったドラッグストアで、日用品を補充して、明日の朝食のためにいつものパンを買う。
 会計を終え、袋詰めのためにビニール袋を開こうとするが、なかなか開かない。手入れを疎かにしてカサついた自分の指先に、少しだけがっかりした。ふと見上げた先の新作コスメのポスターの中では、可愛らしいアイドルがキラキラと笑っている。

 私は手早く袋詰めを済ませると、売り場に戻りハンドクリームのコーナーを探す。何十種類も並んだクリームを眺めていると、桜の香りの物が目に留まる。そういえばもう、3月も半ばを過ぎている。もうすぐ桜が咲く頃だ。

 テスターを手に取り、ささくれた指先に塗る。ふわりと淡い香りが静かに立ち昇り、春の温度と空気が私を包んだ。
 新しい季節の予感と、潤った指先の感触に、久し振りに胸が高鳴る。

 ハンドクリームは、少し高価な気がした。だけど、どうしても欲しいと思い、私はそれを買って帰った。
 今夜はゆっくりお風呂に浸かり、眠る前にこのハンドクリームを塗ろうと決めた。春に包まれて眠りたかったからだ。

 忙しい日々の中で、その小さな胸の高鳴りは、忘れかけていた何かを取り戻させ、もう少しだけ自分に優しくしようと思わせてくれた。桜の香りは私の指先で、私の日々を小さく守ってくれる。

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