『もしも未来を見れるなら』
私は割と、ネタバレが好き。
それが例え、どんでん返し系の映画やミステリー小説であっても、ネタバレを見てからの方が楽しめたりする。
多分、先がわからない不安や、予想外の驚きによる不快感が、展開を予想する楽しさよりも上回っているから。その結末に至る経緯の詳細を知る事に楽しみを見出しているのだと思う。
だから、未来を見られたとしたら、不安が減る事によって、より今を楽しめるような気がする。
まあ、いつかみんな死ぬのは決まっているのだから、ネタバレしてるっちゃしてるんだけど。
だったら取り敢えず、不安は見えないふりして今を楽しめばいっか。
なんて思う。
『神様へ』
どんなに願ったとしても
叶わない事もあると
もう思い知っているから
あなたには頼まない
ここにあるのは紙とペン
小さく願いを書いたら
こっそり紙飛行機を折って
そっと空へ飛ばしてみる
それは誰にも願わない願いで
未来の自分と果たす約束
『沈む夕日』
水色のサイダーに
橙色のゼリーが
ゆっくりと静かに
溶けては弾ける
しゅわっ
ぷる ぷるっん
じゅわわわぁ〜ん
ぷるっ しゅあぁあ〜
こっちは夜に
あっちは朝に
入れ替わる音がする
君の目を見つめると
君の瞳に私が映るから
綺麗だと思われていたい
可愛いと頭を撫でられたい
だからいつでも整えていたい
それは外見だけの話ではなくて
真っ直ぐに見つめる目は
心まで見通せる気がするから
君の前では素直でいたい
隠さない気持ちを伝えていたい
その目には私だけを住まわせてほしい
だからそれに相応しい私でいたい
君の目はきっとそうありたい私を
いつも静かに教えてくれている
『それでいい』
それでいいだなんて
まるでどうでもいいみたいに
そんなこと言わないでよ
それは二着の並べられたスカートとか
明日の夕食は和食か洋食かとか
貴方には見分けのつかないリップとか
二人のこれからのこととか
「私」のこととか
それがいいって
それじゃなきゃって
確信を持って言ってよ
優しさからの消去法よりも
突き刺すような真摯さで
貴方が選んだと思わせてよ