なめくじ

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7/18/2024, 5:50:49 PM

傷付いた貴方しか愛せない私を許して。
私だけの貴方しか愛せない私を愛して。

貴方が血を流していいのは私の目の前でだけ。
貴方が涙を流していいのも私の目の前でだけ。
貴方に降り注ぐ全ての不幸の元凶が私であるために。
貴方の全てを否定し、痛め付ける存在であるために。

貴方を傷付けるのは、抗う意思を失わせるため。
貴方の頭を撫でるのは、私から逃がさないため。
貴方をずっと、私だけのものにするため。

傷付けられたら、喉を枯らして泣き叫んで。
責められたら、諦めたような瞳で見つめて。
優しくされたら、困惑しながらも微笑んで。
貴方の見せる表情の全てが、私だけのもの。

7/15/2024, 10:44:39 AM

「終わりにしよう。」

その一言で私と貴方の関係が消え去った。
この瞬間に私と貴方は赤の他人となった。
そんな恐ろしい話はないでしょう。
私は認めない。認めてたまるもんですか。

貴方との、辛く幸せで長く短かったあの日々が、
過去のものにされるなんて許せなかった。

終わらせましょう。
何時までも貴方を想い続けることを。
貴方と共に居られないこの人生を。

もちろん、貴方を連れて。

7/15/2024, 4:20:17 AM

僕の手を取りなよ。
君の自傷を愛してあげられるのも、
君の暴行を許してあげられるのも、
僕だけなんだ。早く気づいて。
君には僕しかいないんだよ。

僕は君が居ないと生きていけないんだ。
君だって、僕が居ないとダメだろう?
だって僕がそうしたんだから。

手を取り合って、絡め合って、縛り付ける。
傷を作り、傷付けられ、謝っては繰り返す。
そんな関係が、僕達にはお似合いなんだよ。

僕達は、依存し合っているんだ。
口下手な君は伝わらない恐怖心から拳で愛を伝える。
不安症な君は自傷によって自身の辛さを可視化する。
僕はそんな君の暴力を愛情だと盲信して受け止める。
そんな君の不器用さに庇護欲と独占欲を掻き立てる。
そうやって生きてきたんだ。そしてこれからも。

責任を取ってくれよ。
君の所為で殴られるのが、蹴られるのが、
どうしようもなく嬉しくなってしまった。
痛ければ痛いほど愛おしくてたまらない。
君の自傷跡だってそうだ。
痛々しい程に興奮してしまう。
気味が悪いだろう?君が悪いんだよ。

君が僕を歪ませたんだ。
君じゃないと許せないように。
君じゃないと愛せないように。
君がいないと生きていけないように。

なんだ、満更でもなさそうだね。
傷だらけな君も、血塗れな僕も。

7/12/2024, 8:57:55 PM

君の赤く染まった頬が、熱を孕んだその視線が、
君からの必死な愛の告白が、僕を酷く悲しませたんだ。

これまでずっと、愛してきたのに。
ずっと君に手を伸ばし続けていたのに。
そんな健気な僕に、こんな仕打ちをするなんて。
あんまりだ。あんまりだよ。
なんで僕を好きになってしまったんだい。

僕は君が好きだったんだ。
僕を愛すことの無い君が。
僕のものにならない君が。

君が僕を好きにならない限り、
僕は全力で君を愛すことが出来たのに。
君が僕に捕まらない限り、
僕は君を追い求めることが出来たのに。

どうして僕の手を取るんだ。
やめてよ。振り払っておくれよ。
まだ僕は君を愛していたいんだ。
思い切り睨み付けて、力の限り突き飛ばしてくれよ。
君からの愛情が、僕にとっては毒なんだ。
君に愛されたくて愛していた訳じゃないのに。

謝るから、どうか僕を好かないで。
こんな僕に失望してくれよ。
心底軽蔑して、僕を嫌ってくれ。

そしたらまた、君を愛せるから。

7/9/2024, 6:02:36 PM

疑問に思うことなく、日々を謳歌する。
友人と何気ない会話をして、
最後はみんな言うんだ。
「また明日。」って。

それが普通だったから。当然だったから。
明日があることは不変の事実で、
私達が生きていることは至極真っ当な事だと。
私は、私達は、信じて疑わなかった。



君からのおはようが聞けなかった。
大好きな君の笑顔が見れなかった。

君の明日が来なかった。

私の当たり前が壊れた。
音も立てずに、別れの言葉も無く。
私の隣に君が居る、小さな幸福が。

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