僕の手を取りなよ。
君の自傷を愛してあげられるのも、
君の暴行を許してあげられるのも、
僕だけなんだ。早く気づいて。
君には僕しかいないんだよ。
僕は君が居ないと生きていけないんだ。
君だって、僕が居ないとダメだろう?
だって僕がそうしたんだから。
手を取り合って、絡め合って、縛り付ける。
傷を作り、傷付けられ、謝っては繰り返す。
そんな関係が、僕達にはお似合いなんだよ。
僕達は、依存し合っているんだ。
口下手な君は伝わらない恐怖心から拳で愛を伝える。
不安症な君は自傷によって自身の辛さを可視化する。
僕はそんな君の暴力を愛情だと盲信して受け止める。
そんな君の不器用さに庇護欲と独占欲を掻き立てる。
そうやって生きてきたんだ。そしてこれからも。
責任を取ってくれよ。
君の所為で殴られるのが、蹴られるのが、
どうしようもなく嬉しくなってしまった。
痛ければ痛いほど愛おしくてたまらない。
君の自傷跡だってそうだ。
痛々しい程に興奮してしまう。
気味が悪いだろう?君が悪いんだよ。
君が僕を歪ませたんだ。
君じゃないと許せないように。
君じゃないと愛せないように。
君がいないと生きていけないように。
なんだ、満更でもなさそうだね。
傷だらけな君も、血塗れな僕も。
7/15/2024, 4:20:17 AM