スランプななめくじ

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君の赤く染まった頬が、熱を孕んだその視線が、
君からの必死な愛の告白が、僕を酷く悲しませたんだ。

これまでずっと、愛してきたのに。
ずっと君に手を伸ばし続けていたのに。
そんな健気な僕に、こんな仕打ちをするなんて。
あんまりだ。あんまりだよ。
なんで僕を好きになってしまったんだい。

僕は君が好きだったんだ。
僕を愛すことの無い君が。
僕のものにならない君が。

君が僕を好きにならない限り、
僕は全力で君を愛すことが出来たのに。
君が僕に捕まらない限り、
僕は君を追い求めることが出来たのに。

どうして僕の手を取るんだ。
やめてよ。振り払っておくれよ。
まだ僕は君を愛していたいんだ。
思い切り睨み付けて、力の限り突き飛ばしてくれよ。
君からの愛情が、僕にとっては毒なんだ。
君に愛されたくて愛していた訳じゃないのに。

謝るから、どうか僕を好かないで。
こんな僕に失望してくれよ。
心底軽蔑して、僕を嫌ってくれ。

そしたらまた、君を愛せるから。

7/12/2024, 8:57:55 PM