なめくじ

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3/24/2024, 8:34:42 AM

好き、とはまた違くて。
愛してる、訳でもない。
それでも一緒に居たくて、
口から出るのは君の名前。

隣に居てくれないと落ち着かないし、
目に映るだけで安心する。
君が学校に来なかったら、僕も早退するよ。
君の部活が長引いたって、ずっと待ってる。

誰からも理解を得られなくたって、
君が居れば大丈夫だから。

依存だなんて言わないで。
君はきっと、特別な存在なんだよ。

3/22/2024, 2:22:09 PM

私たちの関係に名前はなかったけれど、
きっと誰よりも近かった。
私たちを縛るものは何もなかったけれど、
いつでも隣で笑っていた。

わたしの1番があなたであるように、
あなたの1番は私だと、信じて疑わなかった。

あなたの口から飛び出す知らない女の人の名前。
見たことの無いあなたの笑顔。
その時に理解してしまった。
あなたの事を好いていたのだと。
そして、失恋したのだと。

私はあなたを引き止められない。
だって私たちの間には、なにもないから。
私もあなたが好きだとか、
私があなたをいちばん分かってるだとか。
口が裂けても言えない。

きっと私は、あなたの事を何も知らない。
近くにいただけで、分かってるつもりでいた。
私はあなたの1番を名乗れない。

私はあなただけだったけれど、
あなたにとっての1番は私ではなかったのね。

「ほんと、バカみたい。」

全てが手遅れになってから気付くなんて。
ずっと知らないままの方が幸せだったわ。

3/17/2024, 12:36:10 PM

悲しい事言われたって、
鼻の奥がツンっと痛んだって、
深く深く落ち込んだって、
周りは何も変わらない。
なら、わざわざ伝える必要も無い。

大丈夫。泣かないよ。
言ったって理解して貰えないし。
泣いたって同情されるだけだから。

大丈夫。笑えるよ。
いつもと何も、変わらないでしょ?
私の気持ちに、気づかないでしょ?

涙を零さないように目を閉じて笑ったら、
みんなも笑顔を返してくれるから。

3/16/2024, 5:26:35 AM

昼も夜も変わらず頭上で光る星たちは、
いつの日か瞳に留まることが無くなった。
過度に眩く街並みが陽の真似事をして、
夜空の輝きを忘れさせている。

天象儀の中では虚像の星が溢れる。
実物よりも煌めくそれらを眺めていると、
何故だか酷く、空しくなった。

3/12/2024, 3:54:14 PM

話している時、食べている時、遊んでいる時。
あなたはいつだって私を見てる。
時には楽しそうに目を細めて、
あるいは焼き付けるように目を合わせて。
あなたの視線はいつも熱くて、やわらかい。

なんでそんな風に見るのだろう。
ふと、気になった。
私の何があなたの視線を集めるのだろう。
あなたは私のどこを好きになったのだろう。

丁寧に手入れをしているこの髪?
血色の良い柔らかなこの肌?
あなただけを見つめる私の瞳?

もっと知りたい。もっと教えて。
あなたの見ている私は、どんな姿をしているの?

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