睡眠

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12/29/2025, 3:20:34 PM

自分の不幸や嫌な過去やどうしようもない日々の怠さだけを言葉にして書き連ねて、それをさも物語として昇華しようとわざと綺麗にしたり汚くしたり加筆を重ねて、幸せに感じたことを黒のペンキで塗り潰そうとしてしまう。浅はかだなと思う気持ちと裏腹に筆は乗る。誰かに可哀想と思われたい、弱いと思われたい、あわよくば優しくされたいし許してもらいたいのだ。仕事中に「あんたの手はぬくといね」と言われたことを無かったことにして疲れたしんどいと吐き出してしまうのをやめたい。野良猫を撫でれたことや、お菓子を貰ったことを書けたらいいのに。静かに夜は更けていく。年の終わりを悟られないように。

12/27/2025, 12:30:47 PM

「看取り」の3文字に収まらない貴方との思い出は、たった1ヶ月にも満たないものだけど日に日に笑顔や会話が増えることに気づく度嬉しかった。私よりも長く寄り添い自分事として接してきた家族にとってこの言葉は船のオールをひょいと奪われたようなものなんだろうなと。暗い海に浮かぶ小舟が脳裏をよぎる。進めない、進んだ先に何があるか分からない、けれどこのまま居ては行けない。でもどこまでいっても私は家族ではないから他人事になってしまうのが悲しい。私の悲しみはきっと薄っぺらだなと。

将棋を勝ち逃げされたままです。いつかまた戦ってください。

12/26/2025, 2:02:39 PM

夜のうちに静かに雪が積もることを知らない地域の人は、冬の夜が意外と明るいことを知らない。雪が街灯を反射するから日が落ちる18時よりも0時の方が明るいのだ。雪明かりに照らされながらポケットの中でも悴む手先をぐっと握り歩く。家路を急ぐと風呂を沸かすボイラーの音と共に少しだけぬるい空気が肌にふれた。

12/25/2025, 1:34:04 PM

クリスマスが他の日と何一つ変わらなく過ぎる。サンタさんなんて子供の時から親だと知っていたのに、朝起きて枕元に何も無いことがやけに寂しい。あぁ、ほんとうにサンタさんは親だったんだなと田舎にいる両親を想う。

12/22/2025, 2:39:18 PM

「イルミネーション 光の回廊だってさ」と声をかけた先にいる彼は目線をちらと私に向け「人多そー」と口を動かす。「たしかに、私達人混み苦手だもんね」と返した私の口には「別れよう」と言う言葉が留まる。ぐにぐにとした言葉を咀嚼してゆっくり飲み込み、「もう私達無理だね」と、あ、言っちゃった。身体を起こしてきた彼に「遅いよ」と笑いかけてスマホの電源を切った。

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