みみかゆい

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7/23/2023, 1:05:39 PM

もしもタイムマシンがあったなら、

今頃世界中を何台ものデロリアンが走りまくっている筈だ。

その事実に気づいた俺は当時小学生で、

底なしに落胆した。

7/22/2023, 4:56:35 AM

今1番欲しいもの、

とりあえず紙にリストを書いてみると、

ほとんど金で何とかなりそうだった。

お金ってすごい。

7/20/2023, 3:22:00 PM

人生の歩む道を見失った時、私は私の名前を思い出す。

すると荒ぶる羅針の針はピタリと止まり、私に一点の道を示してくれる。

両親が私の為に一生懸命考えてくれた、私だけの宝物。


私にとって名前とは、

タトューのように私の中に刻み込まれていて、

呪文のように唱えると生きる力と勇気をくれる。

だけど、私の呪文はちょっぴり刺激が強いみたいで、

人前で唱えると、みんな凍り付いてしまうんだ。

7/20/2023, 10:44:37 AM

視線の先には、魔法の板があった。

これを使っている間、俺は異界で英雄になるのだ。

無意識のうちに板へと手が伸びていた。

しかし、忘れてはいけない。

この板には副作用がある。

異界で感じる高越感は、脳内で麻薬のように作用し、平坦な現実とのギャップに苦しむことになる。

『今日は、やめておこう』

そう心の中で念じた俺は、ベッドに転がりスマホの画面をつつくのであった。

7/17/2023, 11:23:54 AM

遠い日の記憶______。


2人の看守に引っ張られ、1人の老男が狭い通路を歩いていた。

しばらく進むと、小さな檻が幾つか並んだ部屋に辿り着く。

老男はほんのり抵抗を試みたものの、若い看守2人に敵うはずもなく、あっという間に檻の中に閉じ込められてしまった。

檻の向こうで、酷くこちらを睨みつける看守たちと目があう。

老男は誰にも聞こえぬほど小さく息を吐くと、看守に背を向け、痛めた右足を庇いながら、ゆっくり腰を下ろして正座を取った。

これで文句は無いだろうと看守を一瞥すると、やがて看守達はどこかへ行ってしまった。

さて、今日から三十日間、長い懲罰が始まる。

懲罰の間は、就寝と食事以外、朝から晩までひたすら壁を向き正座をしなければならない。

考えるだけで、退屈で気が狂ってしまいそうになる。

幸いにも老男には今まで生きてきた六十数年の人生があった。

思い出せる限り遠い日の記憶から、ゆっくりと振り返っていくとしよう。

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