こくご

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1/23/2024, 12:29:15 PM


 夢に色はあるのか。

 これは、私にとって難問である。あるような気もするし、ないような気もする。夢を思い出すにしても、破茶滅茶なエピソードやあやふやな輪郭が思い浮かぶだけで、色は全くもって思い出せない。もし夢の中で「わ!なんて赤いりんごなのでしょう!」なんて言葉が発されたのを覚えたまま目覚めることができたのならば私の夢に色があることは立証されるのだろうが、残念なことに、そんな都合の良いことはなかなか起こらないものだ。
 調べてみたところ、芸術肌の人間は色付きの夢を見ることが多いらしい。芸術肌とは、これまたあやふやなものである。文章書きはその "芸術肌" に含まれるのだろうか。それこそ絵描きなどであれば色彩に触れる機会も多いし、事物をじっくりと見つめる訓練を日常的に行っているが故に、夢に色彩があることはなかなか理にかなっている気がするが、こちとらスマートフォンや紙上の黒い活字を見つめる日々である。うーん、調べたところで私の夢に色があるのかなんてピンポイントなことはわからなかった。

 なんだ、座学なんて全然役に立たないじゃないか。結局、夢の中で確かめるしかなさそうだ。現在21時29分…それでは研究することにしましょうか。え?いや、少し時間的には早いですけれど、これはれっきとした "研究" ですので。へへへ
 それでは皆様、おやすみなさいませ。


: こんな夢を見た

1/19/2024, 3:58:30 AM

 コロナ禍に何気ない日常を書き留めるための日記アプリを始めた。しかし、学校が始まってしまうと、その多忙さにそのアプリを開くこともなくなってしまった。そうしている間に、そのアプリを開くためのパスワードを忘れてしまった。もう二度と開くことのできないアプリのその先に、コロナ禍の日常がデータとなってパンパンに詰まっている。
 もう一度開いて、中身を見てみたいような。もうずっと開くことのできないままでいてほしいような。


: 閉ざされた日記

1/16/2024, 11:32:04 AM

 古代ギリシャの哲学者プラトンはイデア論というものを唱えた。イデアというのは人間が認識できない境地にある、完全な真実なもののことである。
 といっても難しすぎるので簡単にいうと、「あれもこれもそれも現実世界にあるものはぜーんぶイデア界のもののパクリ!イデア界にあるものが本物なの!!」って感じの理論だ。
 例えてみると、現実世界には犬といってもマルチーズや秋田犬など様々な種類がいるが、イデア界には "本物のイヌ" がいる、という感じである。見てみたいものだ。
 そんなプラトンにとって、『美』のイデアというものが割と重要視されている。ここで疑問。完全なる『美』とは一体なんなのであろうか。

 昨今、プリクラに始まる顔の加工や、AIによる理想の女の子の出力や、顔や体の整形が流行っている。それはまごうことなく『美』を追求する行為であるとは思うのだが、一体なにを目指しているものなのだろうか。
 最近思っているのは、インスタやTwitterなどでたいへんよく見かける美女を現実世界であまりみかけないということだ。人生で何回か、道端で美しい人に目を引かれたことはある。けれども、それは片手で数えられるほどだ。一方で、仕草が魅力的だったり、声が素敵だったり、笑顔が可愛かったりで目を奪われた経験は圧倒的に多い。そういう場合、顔の美しさなどは全然気にならないものだ。
 自分が満足するための『美』の追求であるならばそれは素敵なことであるが、たいていその『美』の基準を作り上げているのは他人であることが多いように感じる。
 
 はて、ならば皆がこぞって目指している『美』とはなんなのであろうか。まだまだ化粧っ気のない私には到底わからないことであるが、もしかしたら、『魅力』のイデアと『美』のイデアは違うのかもしれないな、などと思った。
 あぁ、世知辛い。できることなら『美』のイデアから目を背けて『文章』のイデアを追求したいものだ。


: 美しい

1/15/2024, 12:42:55 AM

 「なんで」じゃなくて「どうして」を使った方がいいよ。と、小さいころ母に教えてもらった。
 たしかに、語感が心なしか柔らかくて「なんで」特有の責めている感がない。そのころから私は「なんで」の代わりに「どうして」を使い続けている。

 なぜなぜ期の酷かった私はその頃 "なぜなにどうしてくん" と呼ばれていたが、いまだにずっと "なぜなにどうしてくん" である。
 正直、大きすぎる好奇心を持て余してもいるが、 "なぜなにどうしてくん" として、これからも心の赴くまま「どうして」を唱え続けたい。


: どうして

1/9/2024, 2:56:32 PM

 新月で暗い夜を過ごしているとき、月の真向かいの星には何が見えているのだろうか。
 月が一ヶ月くらいで満ち欠けをしているということは自明の理であるが、地球だって日の当たる位置が24時間かけて徐々に変わっているのだし、月視点では地球だって満ち欠けしていることになる。将来、人類が月に住むことになったとして、地球の満ち欠けを見て時間を測るようなことがあったなら面白いな、なんて。


:三日月

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