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7/6/2024, 8:17:50 AM

梅のほころびも
葉ざくらのうつろひも

ほおずき市の夏のしらせも
ひぐらしの晩夏のしらべも

銀杏紅葉のうつろひも
冬のほしぞらも

こんなに粋な
四季の演出があったこと、
じつは、気付けたのは最近です。







7/4/2024, 7:27:16 AM

町内には、
近しい年頃の友達が、たくさんいました。

みんなが揃うと、
遊びの内容は日めくりです。

自転車で知らない街を目指す、
小さな冒険の日もありました。

この日、目指すは、
未だ見果てぬ、駄菓子屋さん。

途中、瓶のコーラで、喉を潤します。
坂が急であればあるほど、
わたしたちの闘志に火がつきます。
途中の貯水池や、草むらは、誘惑だらけ。
財宝がたくさん眠っているはずです。

小さな冒険家たちは、
朝夕問わず、道の先を目指します。

あの頃に見た景色を見たくて、
実家を訪ねた時に、足を伸ばしますが。

あれは、
夢の中の世界だったのでしょうか?

なかなか、辿り着けそうにありません。

7/2/2024, 10:06:22 AM

子どもの頃、
夏休みを利用して、
家族で祖父の家に行くのが好きでした。

玄関は、昔ながらの木の引き戸。
最初に入る応接間の、毛足の長いソファー。
寝転がって、よく本を読んでいたものです。
書斎には、分厚い背表紙の古書がいくつも並んでました。
カチッカチッと、時間を刻む振り子時計。
ウエストミンスターのチャイム音が、
より一層、夢見心地をくすぐります。

寝床がある2階が、
小さな私には、特に大好きな場所でした。

夜には、花火が見えることもあります。
スターマインが、
幻想的な夏の一夜を彩ります。

朝、窓を開けた先に松林。
松林の向こうの海を目に浮かべ、大きく深呼吸。

今でも、
窓の向こうの景色には、
あの頃の景色と出会える日を夢みる、
わたしなのです。


6/29/2024, 10:24:16 PM

記憶の中の原風景を訪ねる時
季節は夏を選ぶことが多い気がします

大切な人たちが
今も変わらず、笑顔で迎えてくれるから

いつかの夏休み
ラジオ体操、
せみしぐれ、
母とわたしと、近所の子供、
台所で冷たい麦茶

また、みんなに、会えるね

あの日の入道雲が
今年の空を覆うとき、
わたしの夏が始まります。

6/17/2024, 9:42:24 AM

深い深い霧の立ち込めた泉のほとり
いま、私はそこにいます。

ねぇ。
すぐそこに、石が見えるでしょう。
あれは、飛び石。
霧で見えない、ずっとずっと、先まで続いてるの。

一つ飛び越えたら、
あなたは1年前に戻れるわ。

5つ目まで飛べたら、5年前。
10つ目まで飛べたら、10年前。

ただし、2つ条件があります。

ひとたび、先に進んだら、今に戻ってくることはできないわ。
あと、
足を滑らせて落ちるような事があったら。。

その瞬間、今のあなたの時間も終わるわ。

どう?
それでも、飛び越えてみたい?

きっと、私は、4つ目まで飛ぶ事を選ぶでしょう。

そう。
伝えられなかったありがとうを
直接伝えるためだけに、
きっと、ね。


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