僕はある日好きな人に告白した。
その好きな人は僕の幼なじみで小さい時から仲が良かった。
告白が成功するために僕は彼女を夏祭り、文化祭、休日の遊びなどに誘い、彼女と過ごすことが出来た
まぁー、結果は振られけどね。
その人は自分に気があるんだと思ってた。完全に自惚れてた。
友達から聞いた話だけど、僕のこともとから嫌だったらしい。なんかすごく悲しくなった。自分の勇気を踏みにじられたと感じた。
しばらくして僕はまだ新しい好きな人が出来た。
次の恋をするのは思ったより素直にできて、告白した幼なじみとは今友達の関係まで回復してきてるし、 今が普通に楽しい。
新しく好きになった人は彼女とは全然タイプが違ったけど、次の告白は絶対成功させようと、僕は猛アピールした。そして時が経ち、僕は告白をした。
すごく不安だった。また前のように振られるんじゃないかと...そんな不安が心にあった。
でも結果は...成功だった!
僕は嬉しかった。嬉しくて嬉しくて仕方なかった。
人生で初めての彼女はこの彼女で良かった。
心からそう思えた。
そしてそれから僕は高校生活を楽しんだ。
そして高3の...ある日
前に告白した彼女。僕の初恋の彼女が、幼なじみが、交通事故で...亡くなってしまった。
衝撃的すぎて言葉が出なかった。彼女はいつも明るくて、元気で、クラスの光だった。
きっとこれから幸せな人生を歩むんだなってそう思ってた。でも現実は違った。
僕は幼なじみということもあり、彼女の部屋の掃除を手伝うことになった。
ひとりで掃除をしていると、彼女の机の中から
一冊のノートを見つけた。
「日記」
そう表紙に書かれていた。僕は気になりそのノートの中を見てみた。僕はその日記を見て頭が真っ白になった。
(今日は幼なじみのあいつと夏祭りに行った。
初めて一緒に行こうと誘われてちょっと嬉しかった。気合を入れて浴衣を着たりした。あいつはなんも言ってなかったけど。...どう思ってたのかな。
今日はあいつと文化祭を見て回った。文化祭もあいつと初めて一緒にいたな。どのクラスの出し物もすごい面白かった。2年3組のお化け屋敷ではあいつビビり散らかしててばっかおもろかったw色々あったけど、あいつとまわれてちょっと良かったかも...
...今日は友達の楓さんが恋愛の相談をしてきた。
楓さんはあいつのことが好きらしい。
ぶっちゃけ意外だった。あいつ大してイケメンでもないし、もやしみたいな体なのに、モテるんだなって思った...。...楓さんの恋友達なんだから絶対に叶えてあげなきゃね。多分私なんかよりずっと良いしね。
......今日あいつに告白された。すごくびっくりした。一瞬ほんとに私なのかと疑うレベル。
...でも、その、すごく嬉しかった。あいつが私を好きでいてくれていたのが嬉しかった。心のどこかでわかっていたのかもしれない。多分私は、私もあいつのことが好きだった、と。だから私は返事をしたかった。「私も好きって」返事がしたかった。
だけど楓さんの事を思うとなんだか自分が裏切った感じがして、横取りした感じがして、とても怖かった。楓さんは親友と言っていいほど、大事な友達。
そんな彼女の願いを台無しにするなんて......
ごめんやっぱ私には無理だ。台無しにするなんて無理だ。あいつに言っちゃった。「ごめん好きな人いるから。」って冷たい態度取っちゃった。
今まであいつがどんなことをしてきたのか、どんなに頑張ってきたのか。私には分かる。その努力を私は台無しにした。友達からなんでふったの?って聞かれた時もなんて言えばいいか分からなくて、最初から嫌だった。あいつは好きじゃないとか焦って言っちゃって...
私は馬鹿だ。最低だ。
ホントはあいつの事好きなのに、大好きなのに。
言葉にできない。
あぁ、苦しい悲しい、辛い。...あいつに好きを言いたい...。)
日記はそこで途切れていた。
気付けば僕の目からは涙が溢れていた。
なんだよそれ。あいつが俺の事好きだったなんて...
友達のために自分の気持ちを殺して。告白を断って、優しすぎんだよ。あいつは...。
なぁー...。戻ってこいよ。戻ってきてよ。そしてまたいっぱい話そうよ......。
もしあいつが友達より僕を選んでいたら、もし、楓が俺の事を好きじゃなかったら、今の彼女とじゃなくて、幼なじみのあいつと付き合ってたら、どんな人生を歩んでいたんだろう...。
僕はそう思った。
もうひとつの物語🗝
私は20年前、自分のまだ3歳の子供と生き別れになってしまいました。出産してから、夫とはあまり生活が上手くいかなくて、険悪な状態が続きました。
そして夫の方がもう限界に達してしまい、
私たちは別れてしまいました。
その時収入は夫の方が遥かに高く、夫が生活を支えてくれていました。私がこの子を引き取ってちゃんと育て生活していくことはできるのか、という不安があって子供は夫に引き渡すことにしました。
悔しかった。自分がちゃんと育てられないかも
と思い、自信がなくなったのが。とても悔しかった
「もうあれから20年かぁ」
私は今46歳になってすっかりおばさんになってしまった。遠くの県に引っ越して、一人暮らしをしている。でも、新しい友達が出来たり、安定した職に就いて全然苦ではなかった。
至って普通の幸せな日々を送っていたが、唯一心残りがある。
...あの子に会いたい。この20年間ずっっと思い続けたきた。
もしこの願いが叶ったら。どんなにいいか。
そんなことを思っていた。
とある日。
1本の電話が来た。
...離婚した夫からだった。
「もしもし。...久しぶり。」
久しぶりに彼の声を聞いた。
私は電話に返事をすると、彼は驚くことを言ってきた。
「あの子が...、悠斗が君に会いたいと言っていたな。もし良かったらなんだけど。あの子の家に行ってやってくれないかな」
私は一瞬頭が真っ白になった。この日を何度、何年
待ち続けていたか。私は嬉しくて仕方なかった。
もちろんは私は悠斗の家に行くことにした。
そして...
今悠斗の家の前にいる。
もうすぐで悠斗に会える嬉しさ。そして久しぶりに会う緊張感があった。あの子は今どんな姿をしているのか、どんな生活をしているのか。
色々考え込んでいた。そしてようやく、あの子の家の扉を開ける......。
「...おっ。やぁ、母さんだよね?」
あの子の声だ。
優しくて暖かい声。
「そうよ。久しぶりね悠斗...。」
彼に目を向ける。
顔はとてもちっちゃくてイケメン。まぁー、私の子だもの。当然ね。
体はシュッとしていて。何より背が高い。
彼をじっと見つめてそんな事を考えていたら、
不意に目から涙がこぼれ出てきた。
「あんな小さい可愛い子から、こんな大きくなって立派になって。...ずっと会いたかった。」
私は悠斗を抱きしめた。
「母さん。僕もずっと母さんに会いたかったよ。」
おばさんなのにも関わらず、彼を抱きしめたまま、泣きじゃくってしまった。
私が心配しなくても、彼は高く...高く、立派に成長したんだね。
高く高く
親友と遊んでる時、好きなことに熱中してる時、
大人だって、高校生だって中学生だって、子供のように、笑顔ではしゃいで楽しんでいる。
その時はとても幸せで、その時間がとても楽しいと思える。
昔は楽しかったなぁー、と子供の時の事を思い返すより、大事なのは今どう生きるか。どんなに歳をとったって、どんなに辛いことがあっても、いくらでも子供のように笑顔で楽しい時間を過ごすことはできる。
だから、どんなにうちのめされようと、どんなにしわくちゃなお年寄りになっても、子供のように楽しい時間はあるんだって信じ、頑張って生き続けて欲しい。
子供のように
私は○○高校に通ってる高校2年生
ごく普通の高校生だ
そんな私には彼氏がいる。彼は高校の中で1番と言っていいほどイケメンでよく女子たちの間で話題になっていた、
その人と付き合ってる時点で普通では無いのかもしれない。その人とは上手くいってるし、特に問題はなかった。...ただ心の中で少し心残りがある。
それは元彼の存在。元彼は中学校の時に付き合っていた。その人は特にイケメンではないけど、よく喋っていて、気づいたら付き合ってた。
私は喋ることが好きなので彼が私の話を一生懸命聞いてくれるのがすごい嬉しかった。
話すことが好きなせいか、仲の良い友達でもたまにウザがられて素っ気ない態度をとられることがあった。その時に彼が僕は絶対に○○に寂しい思いはさせないからって言ってくれた時は嬉しかったなぁ。
そんな彼は頭が良くていつも成績は4以下をとったことがなかった。それでか高校は一緒のところには行けず、LINEでの会話になっていった。、
そして会えない寂しさと、それを紛らわしてくれる高校の友達が出来たので、次第にLINEする回数も減っていった。
...そしてついに別れてしまった。
...会わないと、会えないと、こうも想いは薄くなってしまうんだ。
...今でも考える
もしあなたが、私が、一緒の高校に入れていたのなら、どうなっていたのか。
きっともっと全然違ったんじゃないのだろうか。
そんなことを今日も考えながら、
ねぇ○○君今日一緒に映画でも見に行かない?
、ごめん。俺今日友達と遊ぶから。
......そっか分かった。ごめんね。
寂しい思いをするのが1番辛いよ...
過ぎた日を思う
今日も彼女は僕のためにお見舞いに来てくれた。
僕はとても嬉しくて彼女にいっぱい話しかけようとした。彼女はニコッと微笑んでくれた。あぁ
幸せ。彼女が楽しそうにしていれば僕は幸せだった
デートはあんまり欲しいもの買ってあげられなかったし、美味しいご飯は食べさせてあげれなかった。
それでも彼女はいいよいいよと、笑顔でいてくれる
彼女は優しすぎるから自分が元気なくなっても、
笑顔で隠してしまう。そんな彼女のこれからが心配だ。デートはもう当分できないし、彼女を待たせることはわかっている、。それが悔しくて早く退院したかった。そんなことを思いながら、寝ていると、
今日は珍しく家族も来た。久しぶりに会った家族。
僕はなんだか嬉しくなって、いっぱい喋ろうとした
が、家族たちはどこが悲しげな表情を浮かべている
うっすらとしか見えないが、それでも分かる。
何があったんだろう、、
気づいたら彼女も泣きじゃくっていた。それは一瞬しか見えなくてもう、あたりはほぼ見えない。
ふと、手に、誰かの手が触れる感触がした。誰か分からない。けどとても温かい。なんだか安心する。
あぁ
うっすら自分でもわかっていた、自分がもうダメだと
僕は癌にかかっている。そしてもう自分がダメだということが自分でも分かる。
だからみんな来てくれなのか、
最後に彼女に僕の想いと、とびきりのプレゼントをあげたかったな......
時を告げる