テーマ 手を取り合って
「君と僕は一生友達だよ!!」
「..そうだね」
友達と誓った。いや、もう親友か。
ーー 数年後 ーー
「.....ぁ」
「.おい!どうしたんだよ!?」
いきなり倒れたあいつ。
「検査の結果、ーーーーの病気ですね。あと一ヶ月でーーーーー」
頭が真っ白になっていた。
「..あいつを助ける方法は..あるんですか?」
「...ざーねーーーーーーー」
一人孤独になったような絶望が落ちてきた。
「....ごめんね。」
「..謝らなくていい」
ーー 一ヶ月後 ーー
「..一生友達だよ」
笑顔であいつは言っていた。
「うん。一生」
もう届かない声をあいつのそばで言っていた。
おわり
テーマ 優越感、劣等感
「ーーwーーーーあっ!おーい!!」
「...(手を振る)」
あの子が僕の存在に気づいた。
「ーーーーwーー!おっはよ〜!!」
元気なあの子は人気者。
「...ごめんね。」
あの子はモテて、
「みんなバイバイ〜!!」
みんなのアイドル。
でも、
「一緒に移動の場所行こ〜」
「いいよ〜」
僕は相手に気持ちが伝わらず、
「..また明日〜」
「またね〜」
特定の人としか話せない。
「すごい!手先器用なんだね!!!!」
ビックリマークがあふれるほどびっくりしている。僕をけなしてんのか。
「...うん」
「いいね〜〜私不器用なんだよね〜〜」
僕より裁縫とか上手いくせに。おだてたら乗ると思わないでほしいな。うっとおしい。
「じゃあね〜」
「..(手を振る)」
「ーーーwーーーえ〜wーー」
疲れた...
「...はぁ」
「ま〜たため息はいて、幸せ逃げるぞ〜w」
「幸せはとっくに逃げてるだろ。あと笑うな〜」
「ごめんwごめんw」
「お〜〜い?」
「やっべ じゃあな〜」
「..また明日〜」
「またな〜」
「朝か....」
そしてまた僕とあいつの嫌な一日が始まっていく。
おわり
テーマ これまでずっと
5歳の時に親が死んだ。死因は忘れた。そんなことより死んだことを受け止めれてなかったから。
でも、
「帰ろ〜〜!」
「..いいよ」
「ーーーーーでね〜〜〜がw」
「..w」
小学2年生の頃。親友ができた。嬉しかった。こんな僕といっしょにいてくれることが。
中学生でも、
「..学校行くぞ〜!」
「...期末やだなぁ」
「..赤点取る自信しかないよ!」
「自慢げに言うんじゃないよ...」
一緒の学校でたくさん経験をした。修学旅行で迷子になったのは秘密。
高校では、
「待っt」
「「「キキーッ」」」
「....ぇ..嘘..だよな...」
別れは突然だ。何も知らせないで大切を奪っていく。"また"失ってしまった。高校3年生の最後の春。その季節も、年齢も受け入れられなくなっていた。大学生活は記憶にも残らないくらいに僕の心は傷ついていた。
「...君も僕を捨てるんだね」
何一つ曇りのない満月の夜に放った。
君に届いてることを願って。
おわり
テーマ 街の灯り
「"じゃあね"」
そう言って去っていった人。今はまだ太陽が出ていて明るい。あの人は帰って何を食べるのかな。そんなくだらないことを思っていた。
「...ぁ」
夜になり、辺りの街灯が灯った。あの時、どんな返答をすればよかったかな。どんなふうに話しかけたらよかったかな。
そういやあの人今日命日だね。
「..あぁ」
やっと終わった。しぶといんだから。隙を見て話しかけたけど結局無駄足だったじゃん。本部もちょっとはしっかりしてほしいな。でもあの人性格やばいな。金に目がないっていうの?本当に金のために生きてきたような感じの部屋だな。だからあの人はあの子を殺せたんだろうね。
「ざまぁ」
あの人の命は夜と共に消えていった。
おわり
テーマ 星空
「星を見てみようよ!」
施設の部屋で言われた。
「星空ねぇ...ここを抜けれるかな?」
この施設を抜けれるのかな。あいつがねぇ。
「なんだよそれぇ」
「で?抜けれると思う?」
「うん!!」
元気いっぱいに答えられた。
「だから一緒に見に行こ!」
「..いいよ乗った。」
「やっった〜!」
「予定する日は?」
「え?今日だよ?」
「はぁ?」
思わず呆れた。まぁしょうがない付き合うか。
「まぁいいけど」
でも洗濯さぼるなや。
ー 夜 ー
「ぉぃ」
止めようとしてもあいつはズカズカ進む。ここがどこなのかわからくなるような場所を歩いている。
あいつが立ち止まった。
「...きれい」
あいつが喋った。
「..そうだな」
こんな景色は見たことがなかった。
「..と言っても急いで帰らなきゃやばいぞ」
「...ぁ...そうだね」
「じゃあかえ((」
「まだここにいたいや..」
星空をみながらあいつは言った。
「..でも時間が」
あいつが静かなんて珍しい。
「....ぁ」
目を閉じて星空を見たまま、あいつは去っていた。
おわり