漣 蓮斗 月一更新かも

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6/8/2024, 1:07:32 AM

テーマ 世界の終わりに君と

「...」
空に手を伸ばした。到底届くはずのない空に。
「...ぁ」
家の鍵閉めたかな。猫に餌やり忘れてないかな。全然関係のない不安が襲ってきた。

「...え」
視界がぼやけてきた。やっぱり目が見えなくなるんだ。誰にも言えなかった。言う勇気がなかった。

「一旦その場所から離れて!!」
後ろから聞いたことがあるような声が聞こえる。もう誰なのかもわからないや。

「さよーなら」

僕の世界に終わりを告げた。このしょーもない人間の世界に。

おわり

6/6/2024, 9:36:45 AM

テーマ 誰にも言えない秘密

「じゃあまた明日〜」
そう言って友だちと別れる。
「...ふぅ。」
人と関わるのは疲れるな。あの子が自分を友だちと思っていなかったらどうしよう。自分を嫌っていたらどうしよう。不確かなことが自分の頭にいる。

「どうしたらいいの?」

空想の自分に問いかけて。

「...そう」

自分の思い通りに操って。

「何がしたいのかな」



おわり

6/3/2024, 9:19:37 AM

テーマ 正直

「正直に言って...」
「..はい」
「自分のお菓子食った?」
「..いや〜なんのことかな〜」
「あのふわふわしてる..」
「カステラでしょ」

「....あ」

「ボロが出たな」
これが日常。楽しい日常だった。もう戻れないけどね。

「この世は弱肉強食だ」

人は生きるために誰かを失い、何かを手に入れたり、なにも出来ずになくなっていく人もいる。だんだ周りが屍になっていく。

「勝てると思ってるのかな?」

自分の刀をきれいに拭きながら独り言を空へ放つ。

「幸せはどこに逃げたのだか」

そう言いながら自分は生きるために歩いていく。

おわり

6/1/2024, 10:58:11 PM

テーマ 梅雨

セカイは消えた。もう昔にあったセカイはどこにもない。昔あったキラキラと輝いていた太陽も、夜の真っ黒で見えなかった暗さから救ってくれていた月も、晴れていたときに見えたきれいな空も。たくさんの水が落ちてきて、空がグレーに染まっていた雨も。

全て消えた。あの『雨』のせいで


「っていうのが昔あったセカイのお話らしいよ〜」

「...ふ~ん」

でも、前のセカイは『隕石の雨』でなくなったんだよな。僕はわかった瞬間に声が出なかったよ。

今世は大丈夫かな。

おわり

5/31/2024, 10:17:51 AM

テーマ 無垢

「...キィ」
扉が音を出す。この場所から動こうとしない自分を見て、だれかは入ってくる。
「...これ食べてね。あと扉の奥にはいかないように。」
毎回いわれるあれ。こっそり抜け出して読んでみた「ほん」にあった「げえむ」とやらや「がっこう」というものを僕は持ってない。

「なんで僕はここにいないといけないんだ?」

そう思った。そして、扉の先に行った。奥のだんさがある扉のところで音がなった。
「出るなっていったよね?」
何かが漂っていた。でも、怖くはなかった。僕はだれかを無視して扉を開けた。

「ここが..「そと」?」

何かをうたれて右の何かが無くなった。

でも、いいや。


「あのとき抜け出せたから」


セカイをしれたから。

おわり

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