テーマ 世界の終わりに君と
「...」
空に手を伸ばした。到底届くはずのない空に。
「...ぁ」
家の鍵閉めたかな。猫に餌やり忘れてないかな。全然関係のない不安が襲ってきた。
「...え」
視界がぼやけてきた。やっぱり目が見えなくなるんだ。誰にも言えなかった。言う勇気がなかった。
「一旦その場所から離れて!!」
後ろから聞いたことがあるような声が聞こえる。もう誰なのかもわからないや。
「さよーなら」
僕の世界に終わりを告げた。このしょーもない人間の世界に。
おわり
6/8/2024, 1:07:32 AM