漣 蓮斗 月一更新かも

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6/1/2024, 10:58:11 PM

テーマ 梅雨

セカイは消えた。もう昔にあったセカイはどこにもない。昔あったキラキラと輝いていた太陽も、夜の真っ黒で見えなかった暗さから救ってくれていた月も、晴れていたときに見えたきれいな空も。たくさんの水が落ちてきて、空がグレーに染まっていた雨も。

全て消えた。あの『雨』のせいで


「っていうのが昔あったセカイのお話らしいよ〜」

「...ふ~ん」

でも、前のセカイは『隕石の雨』でなくなったんだよな。僕はわかった瞬間に声が出なかったよ。

今世は大丈夫かな。

おわり

5/31/2024, 10:17:51 AM

テーマ 無垢

「...キィ」
扉が音を出す。この場所から動こうとしない自分を見て、だれかは入ってくる。
「...これ食べてね。あと扉の奥にはいかないように。」
毎回いわれるあれ。こっそり抜け出して読んでみた「ほん」にあった「げえむ」とやらや「がっこう」というものを僕は持ってない。

「なんで僕はここにいないといけないんだ?」

そう思った。そして、扉の先に行った。奥のだんさがある扉のところで音がなった。
「出るなっていったよね?」
何かが漂っていた。でも、怖くはなかった。僕はだれかを無視して扉を開けた。

「ここが..「そと」?」

何かをうたれて右の何かが無くなった。

でも、いいや。


「あのとき抜け出せたから」


セカイをしれたから。

おわり

5/28/2024, 10:45:38 PM

テーマ 半袖

「...ぁ」
風が涼しい。半袖半ズボンだからなおさら風が当たる。風の強さがちょうどいいと思ったら風が吹かなくなった。残念だったが、もうなんでもいいやと思ってしまった。

「今年の夏は平和かな」

隣の幽霊が喋っている。またこいつか。夏にしか出てこない亡霊。結構昔に死んでしまっていたらしい。

「そうだといいね。」
亡霊もいなくなる平和なセカイを僕は望んでいた。

おわり

5/23/2024, 10:44:08 AM

テーマ 逃れられない

「人間っていつか死ぬんだよ!」
元気に少年は言った。少年の言葉は事実だった。
「人間のじゃなければ生きてるの?」
「それは知らない!」
「ほぇ~」
軽く話してる少年少女。そう。人間はいつか死ぬの。だからあいつも死んだ。

僕という死神のせいでね。

おわり

5/22/2024, 9:04:28 AM

テーマ 透明

「...君一人?」
「..うん」
僕たちの生まれた島は君と二人だった。年は9歳。親が捨てたんだろう。服は2着だけあった。

「これ遊べるかな?」

「これ食べれるかな?」

子供だから知識がないが、頑張って二人で生きていた。
ある日、

「ちょっと食料取ってくる」
「今は外危n」
僕が止める前に君は家を出た。昔使ってあったと思われる空き家は扉が揺れていた。雷が危ないのに。

「...はぁはぁ」
見つけた。桟橋のところで泣いていた。辛いと思う。親のいない生活。本で知ったが、親がいて、友達がいて、学校に行って楽しんでるのが子どものよくある例。そう書いてあった本は廃校舎にあった。
「..ごめんね」
「まっt」
「「「バッシャーン」」」
すごい水しぶきがたった。君は海の深くへ沈んでいった。海の中に急いで手を伸ばしたが、君は受け取ろうとは思っていなかったようだ。



「..リーン」
夏の涼しい風が古い風鈴の横を通ってゆく。暑くなってきて、僕は展望台に登っていった。そこは木だけど僕にとっては最高の展望台だ。丘の木の展望台は海と森が同時に見えて、より一層景色が綺麗に見えている。
「...ん?」
海の砂浜のところでなにか音がした。僕はそこに行った。
「貝か...」
綺麗な白さがある貝だった。それは海の美しさをすべて知ってそうだった。あいつのようにも輝かしかった。




桟橋を渡った。夏の青さと海の青さがきれいだった。もうつまらなくなった生活。
そして僕以外誰もいないこの島に


さよならを告げた。

おわり

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