テーマ 君と出逢って
学校に転校生が来るようだ。
「こんにちは!ーーーーー」
個性が強いな。
あいつと出逢って
「お前の友達じゃねぇよ」
友を無くし、
「おつかれwwwww」
虐められ、楽しんでいるあいつ。
「「「クスクス」」」
学校にいる奴らには笑われ者。
「何もこの子は悪くないんですっ」
主:吐き気が...
善者気取って話しているあいつ。うざいね。
すべてを壊そう。今の自分の立場は「悪」。その立場をとことん使ってやろうじゃないか。
薄暗い教室であの偽善者の頭を持った。
「う”」
「さようなら。偽善者さん。」
「やめて!!」
そういったとたん頭をあいつの机の角に何度も叩きつけた。少しやりすぎてしまったかも。まあいいや。
学校中は紅に染まっていた。
おわり
テーマ 耳を澄ますと
涼しい冷たい風が自分の目の前を通っていく。この静かな空間に響く音としては十分だった。無言は続く。あ、そうだった。もう喋ろうとしても喋れないんだった。まあ言葉なんてもう必要なかったんだけど。
「...っ」
誰かが自分を見ている。誰なのかは見えない。すると泣き声が聞こえた。
なぜ悲しむ。必要な犠牲だっただろ。
霊安室で、一人の人間は泣いていた。
おわり
テーマ 二人だけの秘密
16:00
「海に行こう!」
元気に言われた。自分達の学校の近くは海で、夕方になるときれいな海が見える。自分は支度が全然できてないあいつを待っていた。
「いっそげ〜」
「急がなくてよくね?」
ふと気になって聞いた。
「ううん。今日は急がなきゃなの」
「なんで?」
「行ってからの秘密〜」
「はぁ」
たぶんろくでもないことだろ。前だって...
「急いで〜」
「ん?」
前を見たら古いロボットのおもちゃがあった。
「んん?」
「これがコレクション〜」
「これだけ?」
「これだけとは失礼な」
17:00
桟橋を渡った。あまり知られていないこの場所。夕日が海に溶けているようだ。
「綺麗...」
その景色に見とれていると桟橋の先端まであいつが歩いていっていた。
「あ!ここにあった!」
そう言って出したのは「ボロボロの釣り竿」だった。
「それ?」
「いいじゃん〜」
夕日を背に笑顔で笑っているあいつは綺麗だった。
釣り竿に餌を付けて投げようとしたときに、釣り竿の糸があいつに引っかかって海に落ちた。何かが釣り竿の近くで光っていた。
「危ない!」
そう言って急いで海に落ちたあいつを助けようとした。だが行っている途中に手が沈んでいくのが見え
た。絡まって息ができにくいだろう。助けなければ。
「ごめんね...」
そう言ってあいつの手をつかめないまま...
あいつは海の底に落ちた。
泣いた。叫んだ。でも帰ってこない。戻ってきて欲しい。お願い。お願い。元気に話して。くだらないものでもいいから一緒に探そうよ。
釣り竿を見つけたところには「秘密のもの」と書いてあった金色の箱があった。
おわり
テーマ 優しくしないで
何もいらなかった。自分には何もかもがいらない。人とも話したくもないし、ただただ真っ黒な空間でゆっくりと気を過ごしていたかった。永遠に何も失わず、何かを増やすこともなく消えていきたかった。
「大丈夫?」
そう接してきた人が来た。なんで来るんだよ。
「去れ」
「だめだね」
こやつはどういう頭をしているのだ。
「助けてあげないと」
は?
「去れ」
自分の永遠を無くさせるな。
誓ったはずなんだ。
おわり
テーマ カラフル
セカイに色を塗った。セカイをたくさんのもので溢れさせて幸せにしたかった。
「一緒にあ〜そぼ!」
楽しかった。新しいものを求めたくて更に色を塗った。でもシッパイした。前のものは消え、ただただ無駄にしてしまった罪悪感が残っている。
「4nのえdjdbるdbしtkrbsy」
なにを言っているんだ。また塗替えした。
「お〜い」
だから
「聞いてる〜」
今度はシッパイしないように。
「ほんトニtmsかgdんrtb」
ああ。失敗作だった。
何がしたかったんだろう。
おわり