漣 蓮斗 中間で更新遅め

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テーマ 二人だけの秘密


16:00

「海に行こう!」
元気に言われた。自分達の学校の近くは海で、夕方になるときれいな海が見える。自分は支度が全然できてないあいつを待っていた。
「いっそげ〜」
「急がなくてよくね?」
ふと気になって聞いた。
「ううん。今日は急がなきゃなの」
「なんで?」
「行ってからの秘密〜」
「はぁ」
たぶんろくでもないことだろ。前だって...

「急いで〜」
「ん?」
前を見たら古いロボットのおもちゃがあった。
「んん?」
「これがコレクション〜」
「これだけ?」
「これだけとは失礼な」

17:00

桟橋を渡った。あまり知られていないこの場所。夕日が海に溶けているようだ。
「綺麗...」
その景色に見とれていると桟橋の先端まであいつが歩いていっていた。
「あ!ここにあった!」
そう言って出したのは「ボロボロの釣り竿」だった。
「それ?」
「いいじゃん〜」
夕日を背に笑顔で笑っているあいつは綺麗だった。
釣り竿に餌を付けて投げようとしたときに、釣り竿の糸があいつに引っかかって海に落ちた。何かが釣り竿の近くで光っていた。

「危ない!」
そう言って急いで海に落ちたあいつを助けようとした。だが行っている途中に手が沈んでいくのが見え
た。絡まって息ができにくいだろう。助けなければ。
「ごめんね...」
そう言ってあいつの手をつかめないまま...

あいつは海の底に落ちた。

泣いた。叫んだ。でも帰ってこない。戻ってきて欲しい。お願い。お願い。元気に話して。くだらないものでもいいから一緒に探そうよ。

釣り竿を見つけたところには「秘密のもの」と書いてあった金色の箱があった。

おわり

5/4/2024, 7:26:38 AM