テーマ 遠くの空へ
「うめぇ~」
そう言いながら屋上で自分で作った弁当を食べた。
ふと空を見上げた。きれいな青に空が染まっていた。
てを伸ばしてみた。あの青に届くわけはない。あの青の奥には何があるんだろう。身を乗り出して青を掴んでみた。やはり届かない。
空から自分が何故か離れていってる気がした。浮遊感が自分の体を支配する。あの青に届くのはいつなのだろう。
「バタンッ」
体に激痛が走る。目が開けられない。最後に自分は倒れた。今日の授業疲れたのかな。お休み。
目が覚めたら青に届いていた。
おわり
テーマ 誰よりも、ずっと
自分は引っ越しばっかの幼少期だった。だから運動や勉強を努力した。たっくさん努力した。そして、優等生になった。完璧な人間。何一つかけてない。自分が一番誇れる存在だった。
ー ある日 ー
中学生になった。転校ではない。卒業式が終わったあとに引っ越しをしたからだ。引っ越ししてこの中学校ことを知らない自分は不安が積もっていた。でも、
「あの...」
「ん?」
「突然だけど友だちになってくれない?」
「いいよ〜」
「特技とかある?」
「自分は.....」
正直嬉しかった。自分に話しかけてくれる人がいて。
ー 下校時 ー
「じゃあね〜」
そう言って去っていた。帰ろうとして廊下を歩いていたとき。話しかけてくれた人は小学校の友達と思われているやつと仲良く話していた。親友みたいだ。話しかけてくれた人は自分に気づいていなさそうに元気に笑っていた。
ー 家 ー
「あんな仲いい友達がいたらな...」
そう涙を流していった。その言葉だけが静かな部屋を満たす。段々と頭が痛くなってきた。一生の友達を作れる気がしないよ。
「勉強も運動も良かったのにな」
いちばん大切なものが自分にはなかったようだ。頭が真っ白になっていった。
「「一人ぼっちだ」」
沢山努力したのにな。一人は悲しいよ。努力したところを褒めて。悲しかったら慰めて。話し相手になって。
友達の親友になりたいよ。
ポロッ自分の何処かが欠けていた。
おわり
テーマ これからも、ずっと
「ずっと一緒ね!」
7歳くらいだろうか。元気な君が笑顔でそういう。
「うん!」
自分も元気に返事をした。懐かしいな。
「..アダッ」
君の心の傷が増えていく。自分は君の前に行って殴られた。
「どしたwwそんなもんかwww」
自分を痛みつけて満足したのか、去っていった。屋上でやるなよ。危ないだろ。
「...ありがとう」
「大丈夫だよ」
「でも...もう大丈夫」
「ん?」
「今日自殺しようと思うの」
「は?」
いきなりそんななことを言われて驚いた。
「苦しくなちゃった」
悲しみながら笑顔で言われた。
「じゃあ自分も行くわ」
きっぱりと言った。
「え?」
「お前といっしょに過ごしたいから」
「...w」
笑ってくれた。
「じゃあ一緒に」
「「「「せーの」」」」
来世でも一緒に入られますように。
おわり
テーマ 沈む夕日
「夕日...」
思わず君が指を指し言う。そこにはオレンジ色に染まった物があった。病室から窓を見ている君は目をキラキラしていた。持病がある君には外で見れるきれいな景色をあまり見たことがないからだ。でも僕は顔が真っ青になっていった。ただただ止まれと願っていた。
だがそんな願いは叶わぬまま僕はこの世を去った。
ー解説ー
君が指を指していたのは隕石で、斜めに落ちてきていて、それを太陽だと君は思っていた。僕は隕石だとわかったから地球に落ちるなと願っていたが、そんな願いは届かず、亡くなった。という話でした。
おわり
テーマ 星空の下で
「死んだ人って星になるんでしょ」
「そうなんじゃない?」
軽く自分は答えた。
ー 数日後 ー
「自分ってね」
「うん」
「不治の病にかかってるんだって」
びっくりしてスマホを落とした。元気だった親友が不治の病なんて信じたくなかった。そして入院し始めたらしい。
「緑の丘で星を見てみたい」
そうつぶやかれた。ここは病室。そんな要求は満たされないことを本人はわかっていた。
「治ったら行こうね」
でも本人は治す事ができない不治の病にかかっていた。何もできない自分は日々弱ってゆく本人を見て後悔することしかできなかった。
ー ある日 ー
「ねぇ」
また病室に来た自分に君は話しかけた。
「ん?」
「自分が消えても覚えといてくれる?」
笑顔でそう言ってきた。その笑顔には悲しみの感情が混じっていた。
「ずっと覚えているよ」
そう言うと
「....ありがとね」
ー 次の日 ー
「心拍数が低下しています」
病室を見に行こうとしたら君の病室の前で看護師がそう言っていた。急いで病室に入る医者。自分は絶望していた。そして手術室に運ばれていった。
ー 数時間後 ー
「...お亡くなりになられました」
「...そうですか」
そうして家に帰っていった。
家で少しテレビを付けた。
「今日は夜空の星がきれいに見えるでしょう」
そう言っていた。そして足を動かした。
「きれいだ」
きれいな星を緑の丘で見ていた。
「あいつもきれいな星になってるかな」
そう言って家に帰った。