平行世界、ドッペルゲンガー、過去改編。
矛盾があるから存在しないと、
頭のいい人は言うのだろう。
世界が違うから元の世界は変わらない、とか、
過去が変わったから自分は居なくなる、とか、
フィクションだろうが反吐が出るのに、
現実でも、そんな言葉は言われたくない。
だからこうしよう。簡単だ。
もしもタイムマシンがあったなら、
それは皆の記憶を消して、
体を治して、世界を戻して、
自分だけが変わらない。
そんな忘却装置なのだ。
そう思って、考えて、今を見ないと気が済まない。
【お題:もしもタイムマシンがあったなら】
┌────┐
| 一言 |
└────┘
サボった次の日にこれは頭がおかしい。
オリジナリティも、特別製な訳でも無い。
ありがちな言葉や、元からある言葉の組み合わせ。
或いは、元からある言葉の単品。
別にあればいいと言いたい訳じゃないが、
少しくらいは芸があってもいいんじゃと思う。
退屈でつまらない環境に何一つ影響を及ぼさない。
マイナスじゃないなら良いなんて虚言だろう?
プラスじゃないなら無くていいと思えるんだ。
そんな物が溢れれて、その内の一つが私の物。
語れることも無い。含ませれる意味も無い。
強いて言うなら性別が分かりづらい程度で、誤差。
親の付けた、成長型肉塊の識別番号。
なんて考え方は、辞めるべきか。
【お題:私の名前】
┌────┐
| 一言 |
└────┘
別の物も思いつきましたが、そちらはお題から逸れるのでこちらが正解なのでしょう。
真っ赤に輝く、真紅の宝石。
それは言葉にならない程に美しく、
ふと気を抜けば、手を伸ばしてしまう。
が、手を伸ばしても伸ばしても、
一切その手は宝石に届かず、空を切る。
『…………』
もうその光景は見慣れた物で、
当たり前の現象なのだが、
変化への期待が落胆を呼ぶ。
仕方ないなと割り切って、
再度宝石を見つめるが、その輝きは衰えない。
永遠を思わせる赤い輝き。
一目見れば心の高鳴りを覚え、
もう一度視点を合わせてしまえば、
最早それから目を離すことが出来ない。
その輝きに、一度はこの目を奪われたのだから。
【お題:その視線の先に】
┌────┐
| 一言 |
└────┘
太陽フレアを知っていますか?
皆と同じ食卓で、
私はご飯を食べている。
それは豪華で、華やかで、
一目見るだけでも高価だと思える物。
見た目は百点、味は八十点。
ちょっとだけ食べ飽きてはいるけど、
不満を抱く程じゃない。
けど、満たされない。美味しくない。
首を動かして周りを見れば、
皆もご飯を食べている。
それは質素で、素朴的で、
一目見るだけでも安物だと思える物。
それを皆は美味しそうに食べている。
今日の話で談笑しながら、
美味しいだとか、食べやすいとか。
私に話は振られない。
どうせ話せないから、問題では無い。
けど、嫌だ。納得出来ない。
特別な料理、特別な立場、特別な対応。
その全てが私だけの為の物。
でも、嬉しくは無いよ。
【お題:私だけ】
┌────┐
| 一言 |
└────┘
ありがた迷惑は指摘しづらいですね。
左下の灰色の橋と右下側の住宅街。
右上には二手に別れた道があって、
別れた間には宿があった。
左下の橋の下には川があって、
左上には川の上流に繋がる森がある。
右上の道に付いてる階段から森に降りれば、
浅瀬の川に足が付く。
上流を目指して森を進むと、
柔らかい石の段差が快く連なっている。
それを登って、歩いて、そして……
何も無かった。
段差が無くなってもそこに川はあって、
先の見えない木の連なりが恐怖を与えた。
下流には人が居たのに、そこには誰も居なかった。
だから帰った。
逃げ去ったんだ。
それ以上は何も覚えていない。
踏み込んじゃいけないこと、だから。
【お題:遠い日の記憶】
┌────┐
| 一言 |
└────┘
記憶は思い返す度に穴が開きますね。
表現するのも難しいです。
でも本当に何も覚えてないなら、その時は……