賽目

Open App

真っ赤に輝く、真紅の宝石。

それは言葉にならない程に美しく、
ふと気を抜けば、手を伸ばしてしまう。

が、手を伸ばしても伸ばしても、
一切その手は宝石に届かず、空を切る。

『…………』

もうその光景は見慣れた物で、

当たり前の現象なのだが、
変化への期待が落胆を呼ぶ。

仕方ないなと割り切って、
再度宝石を見つめるが、その輝きは衰えない。

永遠を思わせる赤い輝き。

一目見れば心の高鳴りを覚え、
もう一度視点を合わせてしまえば、

最早それから目を離すことが出来ない。

その輝きに、一度はこの目を奪われたのだから。



【お題:その視線の先に】



┌────┐
| 一言 |
└────┘

太陽フレアを知っていますか?

7/19/2023, 10:45:12 AM