六月の帰路

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10/23/2022, 2:26:18 PM

赤色の当たり前が 突き刺さる
誰かが心をこぼしても、食べられず
廃棄処分されて終わるんだ
いつか赤子の悲鳴が聞こえてくるんだ
それは多分過去のこと どうせまた、死神が遊びに来る
朝起きた時のあの感じ 幸だった時はいつの日か、
辛いだけになって、それは赤くもなくて、ただ色のない終焉が私を突き放したみたい。

鼻血が出た、茶色くなって、枕が濡れた。
お揃いな色 それなら、私の布団も全部、私にあげたい
全て肉体に寝かせてあげたいくらいだ
もしも幻想が来るなら、なんて夢幻だろうか
暖色に染った犯人に泣いてもらうことは叶わないと。

鉛筆の後が沢山に そのまま置き去ったスケッチブック
消えかけた漫画のコマが、切り傷の中に死神が。
ようやく完成できたらしい、私の四コマ
人生は四コマか 死んで、生きて、死んだ
いや、3コマかもしれない、いや、何も要らないや。
だからかな。消しゴムの消しカスで 全部埋めてね。

10/22/2022, 10:56:10 AM

どれだけこねくり回しても目頭は溶けないで
ふゆのゆめをみた 寒くて、臆病に横たわる心臓の
鼓動が、寝息が、甲高く鳴る叫び声が 全部冬、
全部いつもと変わらないから 嫌いな冬
左耳から聞こえてくる ひぐらし 虫けらみたいに装って
僕、隣町 フェードアウトしたうつつ 。
消えたい塊の灯火が消えて 心がねじけたの
殻にこもった亀 何も言えなくなった
何も悪いことをしていないよう、
謂れのないみみず そんな塊 外にいる虫、蛙に挨拶をした事があるのかと 目がどうしてか 湯船にぷかぷかと浮いているの それもまた 何も言えないんでしょう

10/20/2022, 10:42:28 AM

鳳仙花がちらついた浴槽で、首を右側に預けた
水がいっぱいに詰まった浴槽で
それは心が息苦しいみたいに 髪から滴る体温が、なんでか人間みたいだった。
水の中では僕は少しだけ隠れられたみたいな気がした
この世は誰も知らないんじゃないかって
外から変な音がした気がしたけど 多分世界が今終わっても、僕は水に溶けるだけなのだろうね
そうやって浴槽にまた熱水がためられていく、僕の体積は縮こまって、このまま溺れてしまうまで いつまでか

少し冷たい雨が滴る 窓から見た空は、ただの絵画。
いつのまにか捨てられたペットボトルも汗をかいていた、まだ生きていたんだ、と思う。
僕は緑色の空気が見えるようになったと錯覚した。
それは多分、鳳仙花の空気、それか多分、鳳仙花が終わる合図だった。
バトンを落としてしまった時、それはそのままでいい、あの時の思い出は、捨ててしまえたと思っていたけれどね。
ただのブラウン管テレビに、東京が映って、どこかの国が生き生きとした声で綴られていた。
何かを言われているような気もした、でもやっぱりよく聞き取れずにそのまま捨てられたみたいに、汗を流して眠っている。

10/17/2022, 2:03:52 PM

断片を見てると、どこかそれに憧れた
たくさんの愛が並べられて
それは全て廃棄処分されて
土に孵った。

赤いスニーカーに赤いランドセルの女の子は
こっちをみて泣いていたよ 。
それがいつか泣き止む物だと私は思っていた、でもいつまでたっても、私の顔のパーツが左側に寄っていき
いつまでたっても、終わらない。というか、無理なのかもしれない。ずっと、断片に染っていくところ見ていたけど、無理なのかもしれない。顔のパーツがぐちゃぐちゃになっても、なにいっても、どうこたえても、触れたとしても、最後は何も変わらないの。
「その顔は何?」そんな顔をして何を思っていたの。嫌悪か憎しみ困惑か嫉妬か焦燥、気持ち悪いそんな、そんな。
今日はもう遅いから。、もう遅かったから、何も出来なかった、いつもそれを言い訳にして敢え無くなる

10/16/2022, 5:12:11 PM

1度手にした花は、とても綺麗で見てて心地良かった。でも離してしまうとなにかがつっかかって
それを手に掴んだままなにもできないでいた
引きちぎった罪悪感と共に、その花は枯れたまま私の心臓の中に入った。

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