六月の帰路

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10/9/2022, 7:20:28 AM

布団の中
閉じ込めた心が 溢れないように
泣かせないように あたためていた
小さな雨音が 僕の代弁者になってくれるような
気がしてた

扉の向こう側とか
線路の向こう側にさ いる君とかさ
分かってない 分かってないのに
どこかなにかを 想って また 忘れていく

気慣れた制服だとか
聞き慣れたチャイムでも
ただ どこか 分からないでいるままで
誰かの声がノイズみたいに
溺れていくミミズの耳鳴りが ずっと聞こえている

もしも、そのまま座っていたとしたら
私は元気でいられたのかな
もしも声を出せたとしたらさ
そこにいて
僕が太陽を嫌うこともなかったって
言えるのかな

蝶蝶結びのやり方 分からなかった時
僕は何も知らない でも笑えてたような気がしたな

縄の結び方 知ってしまった時
誰もいなかったような気がした

夕方で 緑色で 青色で 草臥れた制服はカビていた
それもどこか 私の心を侵食するみたいに
何を問いかけても 誰も、
知らないフリをしていたみたいに

荒事だって 違う誰かがすると和事になる
私が花を掴むと それは直ぐに死に至る
それは誰だって同じだと
気づいたのは生まれた頃からだった。

何かを問題にしていた
何かを問題にして ワークを解いているの
私は ステージを間違えたみたいに
この世界にゲームオーバーもなくて
スタートも求めてはいなかった

嘲笑っても 虐めても 殺しても
お前は 何をしても許されて
称えられていたらしい
なにができるの?
じゃあ あなたにいったい なにができたの?
なにがしたいのか 自分でも分からないんだろう?

それは小さな
それは 所在地、住所、言葉
名前がなければ だれも 覚えてはいなかったから
死角も 嗅覚も 考えることも
小さなあたたかみも
うみだせないことが 苦しくてつまらないって
そんなことも 何もない場所で



10/7/2022, 2:38:24 PM

君にコバルトブルーの絵の具を塗った。
君はどうしようもなく、そんな表情で言っていた
「また日の向こう側まで来てしまったみたい
まだやることも、やらなきゃいけないことが沢山残ってるけど、
夜中に一日がすぎて、おわって、はじまるか
私はその時を何度も過ごすことが億劫になった。」

必死になって言っていた
君が選んだ言葉はどこか他人行儀で
地球を外側から見ているみたいな感じがした。
私たちは水族館の外側にいる人間だ。

それと同じように明け方まで時間が経っている
君はいつまでたっても僕の手を
抱きしめてはくれないの?

月光だって 闇に包まれてひとり光っていた
闇に包まれるから
彼らはあんなに光っているのって
君は光らなくても見えなくても
僕は君くらいが暗くてちょうどいいかなって
二人で笑えていたはず。

君といる時は夜なんて怖くなかったはずなのに
夜が怖くて
朝も怖くて 段々とバラバラになってく星空を見ると
恐怖でたまらなくなった
夜の波が 僕の涙を擦った いつになったら
いつになったら この世界に月明かりが無くなるか
街灯も、街明かりも、信号も、
全部消えてしまえばよかったのに
その時にやっと 君だけに「生きたい」って言えるのかな
それとも、ぺトリコールに挨拶するのかな
まだ君を描いていた
いつか月明かり消えた時にさ
それをいっしょ 力を込めて
夜の花弁にして その色無くせたらいいね

10/7/2022, 5:35:21 AM

もう戻れくなってった
沈んだあの地球はだんだん
あかく ぽ
おちてそまって ぽ
いつから序章で ぎ
栞をなくしてしまった人工物の愛
赤い地球からこぼれおちた ち
永遠の愛だって ち
愛はハート うそ
愛はあかいろ
愛は血色 きも

愛はとけた
解けない未来のくせして ね
廃れたあの時に帰れること ね
耳さえも ださなくなってた
だきあってた ずっと 人工物の愛の乞食
どぶ

縷縷と吐き潰した
名前をつけてもらったことが
最初の手紙でも 贈り物でも
ただの切り傷だって
いつ気づいてくれたかな 無能

「死ぬにはまだ」
悲しさが足りないのと同時に
愛が足りなかった
朝ごはんだって
自分で作れたものなのに で?
なにもなかったみたいに

小さい階段が登っているだけの
音がバカ大きくてさ
それだけが愛の証なのかな あ

脈を繋いでいるだけで ね
そんなことしなくてもよかった
たんたんと愛が青いもの
それでいいんだって
あの愛は気持ち悪いってずっと
自分を化かしてる
そんな言葉も聞きたくなんてなかったって
それじゃあさ て
最初からいってくれたら さ
名前なんてなかった さ
自殺なんてしていなかった するはずもない
生まれることが綺麗だなんて ドラマチックな展開も
全部夜の
夜の向こう側に

2択の選択肢があるとするならば
そんなの全部君に預けていたのに
刻み込んだ愛が しね
月明かりみたいになるとでも思ったのか
うさぎソムリエ おいしい?
赤いものは自殺して

君は太陽赤くして
僕は地球赤くして
君は薔薇より綺麗だしね
君は太陽より美しいしね
君は生きることよりしね

10/1/2022, 4:10:26 PM

ゴミの分別くらい
ちゃんと出来てほしかったな
ぼくの分娩室に泣きわめいたこえ
それだけこわかった
どうせ未来には
なにもできないやつだとか思って
しらないふりで
前を見て歩くって言ってた

夢が詰められた血液だとか
生きるための本だとか
だれかが見た訳でもないのにな
夏休みの絵日記により集められた
カラスは何回鳴いたか

結局みんな幸せそうに僕のこと忘れていくだけで
なにも知らない写真が増えて
なにも消えないところが増えた

その方がいい
きらきらなラムネが口の中で
溶けていくほうが、みんな幸せ

9/30/2022, 4:04:57 PM

毛布の下に横たわる寂寥の温かさは触れられるほどのものでもないだろう
僕はゆっくりと目を閉じ、涙のような血を流している
終わることの無い時計の進む音は僕を焦らし不機嫌な顔をしている
頭の中空っぽでその世界は空想で、それが理想で。
いつまでも片付くことのない1つの部屋は
いつまでも黄昏ている扇風機さん
いつになったら出ていくのか分からない僕に問いかけていたよ
道の真ん中に大きな岩が置かれて
その岩に乗ることが出来ずに横に街を作るみたいな人
僕はその道すらも分からずにいる
分からないままでいていいのかな?
花が咲かなくてもいいなんて全て綺麗事にしか聞こえなくて
意味の無い種を植え付けられて、のたうち回る悲しみをあなたは分からないんだろうね
意味がわからなくなるけれど、最初から意味なんて持ち合わせていないなんて
分かりきっていた事だったのに
どうして僕らは意味もなく生きているのか
そんなことずっと考えて
希死念慮を枕に委ねているのだろうね
今思えば、枕があるだけ幸せなのかと思うけれど
そういう事じゃないのかもしれないや
人間ってそういうものでしょって
心の中で決定した事柄が、気持ち悪くて吐きそうで
そんな自分がまた██ねと思うんだ
時計の針を忘れかけていても
ずっと止まらないままだって
そんなこと気にしていない頃はいつだったっけね


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