六月の帰路

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8/3/2022, 2:39:48 PM

目が覚めるまでに僕はしななくちゃいけない

8/2/2022, 5:31:22 PM

水がぽたぽたと落ちる音がする
だらだらと流れる汗は気持ちが悪い
水が飲みたい、喉が渇いた
そういっても体は動こうとしない
波のようにぐにゃぐにゃした頭が揺れる
気づいたら4:36と出ているのに気がつくけど
何も出来ないままブルーライトの光を浴びる
カーテンが段々と明るくなるのに気がつく
恐怖は消えない

病室にいるかのように白いベッドは、暗闇に照らされて黒いベッドになる。
それは肌に触れると
涙で湿っているような感じがする

病室にいるかのような僕の寂しさは
注射で埋めることは出来ない

その部屋には消毒液はなくて
僕の涙の匂いだけで埋め尽くされたみたいだった

僕が呼んでも誰も来るはずもなくて
病室にいたおばあちゃんは来るはずもなくて

ただ1人寂しい僕は
またあの病室に身を委ねたい






7/31/2022, 4:04:16 PM

夕日が落ちていくのを待っている
蝉の声は段々と減っていく
人は影と共に黒く塗りつぶされたように見える
僕の周りにも段々と黒が増えてきて
何も見えなくなる
僕がどこにいるのかも分からなくなる
月は目を閉じている。

僕はその時、独りな感じがする。
星は見えない
ただ孤独だけが僕の隣に座っている
隣にいてくれるから、僕は悲しくないんだと思う

もしかしたら、その隣にはカラスが居るのかもしれない
そこには真っ黒に塗りつぶされたキャンバスが置かれているのかもしれない。
存在するか分からないものに、僕は身を委ねられたら
寂しくないのかもしれない

夜という名の暗闇は、
たくさんの文字で塗りつぶされているキャンバスで、
水が垂れても、それは消えることはなくて。

でも、段々と後ろの蜜柑色が顔を出す。
消しゴムで僕は消せなんて言っていないのに
ひとりでに消されてしまう文字は、跡として僕の胸に書き込まれる。

僕の隣にはカラスもいなかったし
キャンバスもなかった。
そこにはただの孤独しかなかった。

でも僕はその孤独が好きだから、
ひとりでいたい。

7/30/2022, 1:42:50 PM

熱くないアスファルトの上を歩いている
自動販売機の横には空き缶が置いてあって
通る道にはスナックパンの空き袋が
誰かに踏まれたように、縮んでいる

そんな奴たちを風景として
僕は君の横に並び
信号の赤色が変わるのを待っている
君は花歌を歌い
僕はそれをただ聴いている
なんという歌だろうかと、問いかけてみる

君は僕に雪解けのような曲を伝えてくれる
僕は頷く。
君は花歌の続きを奏でる
ダークブラウンのその目はとても大きい
目玉がとび出そうなくらい
僕のポケットに入るくらい

君の結膜は夕焼けに照らされて、
白色が蜜柑に染っている

それを手に入れることが出来るのなら、
ぼくはその澄んだ瞳を、ずっと
眺めることが出来るんだと思う

あとどれくらいなんて
考えていない
考えるだけ、多分無駄だった

君の澄んだ瞳は、
僕のポケットには入りたくないと言う
僕は熱いアスファルトを踏んで、
自動販売機なんて無くて
スナックパンじゃなくて、矢筈豌豆が落ちている
でも、あの蜜柑だけは同じで
それだけが同じだけれど
蜜柑色の君の結膜は思い出せなくて

花歌は聞こえずに
君はどうやら枯れてしまったようだった

7/29/2022, 5:15:45 PM

悲しいと思うほど、辛いと思うほど
心が傷つけられる
上からも前からも来るのは嵐で、後ろには誰もいない
一番の底はなんなのだろうか
''死''なのかもしれないと思う
でも私の望むことは''死''で、それは底ではなく
前にあるべきもの、あってほしい

じゃあ一番の底は、生きることなのかもしれない
底ってなんなんだろう、
生きることが辛いなら、
底は生きるという文字があるのかもしれない
私は、死という奴に底に落とされたのかもしれない、
いつまでも抜け出せない
ただ這い上がって死に近づく。
嵐が前から迫り来る。

どうしても上に上がることは出来なくて
ハシゴなんてないし
自分一人しか見当たらないし
どうすればいいのか分からないまま

今日もそこにいる
そこで息をして
そこで這いつくばって生きてしまっている
どうしたら上に上がれるのかは
誰も教えてくれないし
誰も助けてくれないし
どうして、生きているんだろう
そこに居る限り、僕は上がることは出来ない

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