名勿し

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7/20/2023, 10:15:59 AM

私の名前、あまり考えたくないタイトルだった。

私の名前は人から間違われやすい。
とにかく、珍しい名前だ。
読み方も難しく、漢字で表記されると、
ほぼ100%の確率で正しく読まれない。

キラキラネームではないが、
古風過ぎる訳でもない様な気もするし、
でも、誰でも初めては間違える。
発音まで誤解されやすいとか、
ちょっとどうかとも思うよ。

私の名前を初めから間違えずに呼んでくれたのは、
幼馴染のRくんと、ショウくんだけ。
Rくんは後々教えてくれたけど、
お母さんに会う前から散々教えてもらったらしい。

ショウくんは……。
名前を教えた覚えはないけど、
普通に名前で呼んでた。初めから。

これは珍しい名前あるあるだと思うんだけど、
先生とか上司とかが自分の名前間違えて呼んでると
訂正したい気持ちになるんだけど、訂正したら相手が
恥をかくんじゃないかって心配で言い出せない事がある。

間違える方が悪いとは言え、少し罪悪感がある。

でも直さないとずっとそれで呼ばれる可能性がある。
だとすれば、今直すべきか。

て思って、私は訂正を入れる

「あの、私、〇〇です。」

すると奴らは決まって

「あれ?本当?やーごめんごめんw間違えたよ」

と、言ってくる。

本当?じゃねぇよ。本当だよバカ。

私はこのやり取りが幼少期からずっと憂鬱である。

7/19/2023, 11:50:25 AM

視線の先には、何にもない。
真っ暗な暗闇が広がっている。
そんな気がする。

足を踏み出す事すらも、恐れてしまうくらいに、
暗くて怖くて苦しくて、息が詰まる様な暗闇が、
視界を塞いでいる様で。

明日を生きるのが怖くて、
朝が嫌で。
夜に逃げたいけれど、
夜はこんな私を味方してはくれない。
気が付けば日が昇っている。

朝日が目に入ると、消えてしまいたくなる。
あまりにも綺麗で、綺麗すぎて、

死にたい訳じゃない。
消えてしまいたいのだ。

すぅっと、誰にも気付かれず、
誰にも迷惑をかける事なく、
氷が溶ける様に忘れられたい。

私の視線の先は、
いつまでも夜空を求めている。

7/18/2023, 12:00:38 PM

私だけ

信じられるのは私だけ。

今生きてると感じられるのも、私だけ。

生きた証を残せるのも、私だけ。

明日をどう生きるか。
明日をどう変えるか。

決められるのは私だけ。

泣いていても日は昇るから、
今は少しだけ、自分を信じてあげて下さい。

そして明日の朝、笑って生きて下さい。

それだけで、私は幸せです。

7/17/2023, 1:31:48 PM

遠い日の記憶

"ショウくん"の事を思い出してから、2日が経った。
暇だったし、私は地元へ帰って、あの神社に向かった。

河原の砂利を新しく買ったサンダルで弾いて歩く。
この時期とは思えない冷たい風が、ふんわりと
私の髪と首筋を撫でた。
中を軽くしたセミロングの髪は軽々とはねていき、
毛先が踊っていた。

空気を吸うと、水と雑草と少し木の匂い。
木漏れ日が眩しくって目が歪んだけれど、
雰囲気はとても優しくて、故郷に帰ってきた。
と言う感じがして、少し涙が出た。

十数年前までは綺麗にされていた神社は、
雑草が生い茂って、とても綺麗とは言えない状態だった。
話に聞けば、数年前からこの神社周辺は地元の不良達の
溜まり場になっており、色々と好き放題荒らされていた
らしい。

そう言えば昔、近所の中学生にいじめられていたっけ。

私は昔から"変な子"だった。
今は自覚済みだけど、昔は特に。
虚空に話しかけるなんてしょっちゅうで、
支離滅裂な話を突然し始めたり、
何も無い所で立ち止まっては逃げる様に走り出したり。
祖母や母から聞くこの手の話には飽きるほどあった。

それ故か、友達が少なかった。

それのせいかは知らないが、私はよく絡まれた。
あの人生しょーもなそうな奴らに。

当時の私は純真無垢で可憐な少女だったので、
普通に傷ついた。普通に泣いた。
確かそう。そんな時いつも助けてくれたのは

ショウくんだった。

ショウくんはその度私の手を引いて神社の前まで連れて来て
「もう大丈夫だよ。」
って、言ってくれてたっけ。

そんな事考えながら空き缶や吸い殻が散乱した境内付近を
見て、どうにも釈然としない気持ちが湧き上がった。

私の大切な場所を穢された。
私の大好きな場所を、勝手に。

所有者は私じゃ無いけれど、
村を出てしまった私が言える事じゃ無いけれど、
悲しくて悲しくて。むかついて。

私は近所のおばさん家からデカいゴミ袋を貰って、
片っ端から神社の掃除をした。
確かに誰も使ってない神社だったとしても、
私にとってこの神社は大切な場所だったから。

掃除が終わったのは夜の7時半くらい。
ゴム手袋は5回はち切れて、途中で軍手に変えた。
団子にまとめていた髪を下ろして、
タンクトップの上から上着を着た。

風がとても涼しかった。
陽が傾いていて、ゆっくりと夜が林を飲み込んでいった。
夜になると真っ暗になる神社は、月明かりと星だけの世界

懐かしい。

この景色を見るのは何年振りだろう。
私の記憶の中で飽和される前に、
此処に来れて良かった。

ショウくん。
私を呼んでくれてありがとう。

7/16/2023, 10:08:30 AM

あ、雨降るかも…
洗濯物出てたっけ…
………。

やっべ…出しっぱだ

帰ろっかなぁ…
クソ暑いし…
いやでもここまで来たらめんどくさ…
あ、お気に入りのワンピース干してるんだった…


………帰るか。


何やかんや理由をつけて私は家に戻ってしまう。
その大抵の理由は暑さと雨の二台巨頭で、
最近は外に出れたもんじゃ無い。


………はぁ…。



やっぱり空見たら、帰りたくなっちゃうよなぁ。

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