ラムネ

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4/8/2026, 11:39:07 AM

「これからも、ずっと」

「一緒にいよう。」

私にそう誓った者たちは皆、私を置いて行ってしまう

「永遠の命を欲しがった罰だ。」

そう囁く声が耳元で聞こえる。

また一人の男が、私を残して旅立とうとしている。

「これからも、ずっと一緒にいたかった。だけれどこの体では、君の行く道を共に歩むことはできない。だから」

「だから戻ってくるよ。新しい体に包まれて、何度でも君の元へ帰ろう。」

そう新たに誓い、旅立った。

だから、私も誓った。いつまでも私の道を行こう。

あなたの帰ってくるところを、いつまでも守ろう。



2/1/2026, 2:43:28 PM

キイ、キイ、

公園の古びたブランコはキイと鳴く。

ジャリ、ジャリ、

ブランコに乗ると、必ず大人しい足音がやってくる。

ジャリ。

足音が止まる。

ギイ、キイ、キイ、
      キイ、キイ、キイ

やがて鳴き声は2つになる。

言葉は無い。
ただ2つの影法師が代わりばんこに後ずさったり、進んだり。

キイ、キイ。

また明日、の代わりに音が止まり、2つの足音は違う音色で、しかし同じリズムを刻んで帰っていった。

1/2/2026, 8:15:02 AM

「新年、明けましておめでとうございます。」

と、0時0分ぴったりに彼からメッセージが届いた。
やけに畏まった文章に思わず口元が緩む。

「明けましておめでとう!今年もよろしくね〜。」

送信を完了したと同時に既読がついた。すぐに返信が来るだろうと踏んでいたが中々来ない。
待ちくたびれてスマートフォンを閉じようとした瞬間、返事がやってきた。

可愛らしいキャラクターのスタンプだった。
大きな「大好き!」の文字の上にキャラクターが乗っている。

突然の愛の告白に驚いていると、突然そのスタンプが見えなくなった。
送信取り消しの文字。先ほどのスタンプの代わりに、
今年もよろしく。と挨拶をしている可愛いネコのスタンプがやって来た。

「ごめんなさい!間違えました。」

彼からの謝罪のメッセージも遅れてやって来る。
消さなくてよかったのに…と内心寂しかったことは、今年最初の秘密だ。

12/31/2025, 3:00:38 PM

何となく入ったスーパーで出会った。

「久しぶり。元気してた?」

懐かしい声。姿。この大晦日に彼女の顔を見ることになるとは、数分前の自分には予想も付かない。

近況報告や再会の喜びの共有が終わると、彼女は外をふっと見た。

「あ、そろそろ帰らなきゃ。」

外は暗くなっている。
帰宅するべき時間であることは一目瞭然だ。

「じゃあ、」

最後は、この言葉だろう。

『良いお年を。』

12/30/2025, 12:22:21 PM

ある晴れた日の午後のことだった。

アンドリューが乱杭歯を剥き出しにしてニヤついている。
サラは知っていた。アンドリューが楽しいことやワクワクすることを思い浮かべる時、決まってこの顔をする。
ああ、こっちへ向かってくる。
優しいサラは、アンドリューの話に耳を傾けてやった。

「ああ、ジェイコブ爺さんの家の裏庭を行くんだ。くれぐれも足音を立てるんじゃないぞ。神経質な怒りんぼじいさんだからな。ちょっとでも音がしたら、すぐに飛んでくるぞ。」

「その先に宝物があるの?」

「そうさ。今日の夜こっそり抜け出してこいよ。オレとお前だけの秘密だからな。」

サラは真っ暗な夜中に外出することを怖がったが、行くことに決めた。
アンドリューが宝を独り占めするのはもっと嫌だったのだ。

夜、ベッドにクマのぬいぐるみを代わりに寝かせ、ジェイコブ爺さん宅の裏庭へ急いだ。既にアンドリューは待っていた。
集合すると2人は一言も発さず、小さな頷きを交わして宝の在り処へ急いだ。
風が頬をなでる。暗闇にも目が慣れてきた。
進み始めて数分だろうか。広い丘が2人の前に姿を現した。

「ねえ、宝物はどこなの?」

アンドリューは立ち止まったまま、天を指差した。

「空を見るんだ。」

見上げたサラの瞳に映るのは、空一面に散りばめられた星たち。アンドリューの言う宝とは、この美しい星空のことらしい。

「最高にキレイだろ?」

サラは拍子抜けして、笑みを漏らした。

「アンドリューらしくないね。もっと違う物を期待してたんだけど。でも、来て良かった。」

無数の星に包まれて、2人の笑顔が煌めく。

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