人さがし

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12/27/2023, 8:32:46 AM

─変わらないものはない─

何に置いても、変わらないものはない。

簡単に言ったら、年齢や時間。

深く考えて言ったら、人生や愛情。

全てのものが、いつか何かへと変わって行く。

その変化は、それぞれ良いことであったり、

はたまた悪いことであったり。

どちらにせよ、それを受け入れるしか、方法はない。

12/22/2023, 4:11:38 PM

─ゆずの香り─

家に帰り、「ただいま」と言う。

木霊したその言葉に対して、「おかえり」なんて返ってこない。

僕以外の人は居ないのだから。

今日は失敗ばかりだったな、と1日を振り返る。

洗濯物を取り入れるのを忘れて窓が開きっぱなしになっていたり、

会社で上司に怒られているのを同僚達に怪訝な見られたり、

何故か知らないが部屋は異様に汚れているし。

掃除する羽目になり、足腰が痛くなった。

しかし、朝用意していたゆずの香りの入浴剤を風呂にいれ、

優しく、何処か酸っぱい香りに包まれながら入浴した。

風呂を上がり、そのまま寝ようとした所、寝室から物音がした。

やっぱり泥棒が入っていたのか?と不安になりながら、

そっと扉を開けると、そこには一匹の黒猫が居た。

まるで元から住んでましたとでも言うように、

こちらを綺麗な碧色の目で見つめてくる。

お互いに沈黙が続いていた所、

猫が痺れを切らしたように、またベットで寝だした。

今気付いたが、ベットには無数の肉球の跡がついていた。

嗚呼、今日の夜は寂しくなさそうだな。

12/18/2023, 4:23:27 PM

─冬は一緒に─

ふと見えた窓際の雪。

もうそんな時期か、と溜め息が漏れた。

雪の降る冬は嫌いだ。

寒いし、尚且つ良いことが全くない。

雪かきもしないといけないし、

車が雪に埋もれるし、

特に朝起きるのが辛い。

ただでさえ朝が弱いというのに。

…そういえば、今日はすんなり起きれた気がする。

確か、夢を見ていた。昔の、まだ楽しかった頃の記憶。

手を擦り寄せながら「寒いね」って、

「今年も、冬は一緒に過ごそうね」って笑った君。

付け加えて、「もちろん、来年もね」と言った君。

その頃はこれからも一緒だと思ってたんだけどな。

来年も、一緒に雪を見れると思ってたんだけどな。


君と、幸せで居られるって、信じてたんだけどな。

12/17/2023, 9:38:16 PM

─とりとめもない話─

貴方と話すことなんて、

どうでもいいことばっかり。

全部とりとめもない話だよ。

貴方と会うたび作り笑いして、

貴方と会うたび無理に話し合わせて。

もううんざりって思ってるの。

…多分、思ってる筈。

貴方と会うたび、

無理しなくていいって思ったり、

自分に正直になって本心で笑ったり。

私の唯一の居場所だった。

貴方を傷つけてることは分かってる。

そもそもそれが目的だし。

だから早く、私を嫌いになって。

もう顔も見たくないってくらいに。

12/11/2023, 9:45:03 PM

─何でもないフリ─

「大丈夫」って嘘ついて、

本当は無理してる癖に。

「怖くない」って嘘ついて、

本当は自分が一番怖い癖に。

「なんでもないよ」って嘘ついて、

本当は作り笑いに疲れてる癖に。

何でもないフリってそんなに楽しい?

辛くないフリってそんなに簡単?

自分のことはどうでもいいの?


…自問自答しても意味ないか。

全て私がしたことだもの。

誰にも解決出来やしない。

自分を変えられるのは、自分だけ。

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