─冬は一緒に─
ふと見えた窓際の雪。
もうそんな時期か、と溜め息が漏れた。
雪の降る冬は嫌いだ。
寒いし、尚且つ良いことが全くない。
雪かきもしないといけないし、
車が雪に埋もれるし、
特に朝起きるのが辛い。
ただでさえ朝が弱いというのに。
…そういえば、今日はすんなり起きれた気がする。
確か、夢を見ていた。昔の、まだ楽しかった頃の記憶。
手を擦り寄せながら「寒いね」って、
「今年も、冬は一緒に過ごそうね」って笑った君。
付け加えて、「もちろん、来年もね」と言った君。
その頃はこれからも一緒だと思ってたんだけどな。
来年も、一緒に雪を見れると思ってたんだけどな。
君と、幸せで居られるって、信じてたんだけどな。
12/18/2023, 4:23:27 PM