─子供の頃は─
子供って良いよね。
大人と違って。
だって子供で居られたら、
夢も沢山見られるし、
社会の厳しさも知らなくていいし、
死について知らなくていいんだから。
僕も子供の頃は自由だったのになぁ。
上司に心の中では愚痴言いながら、
「すみません」って謝って、
今では馬鹿みたいに働いてるよ。
子供だった僕達は、
色々なことを教えられて馬鹿になる。
本当この世界は窮屈で、苦しくて、つまらないよ。
こんなになるなら、死んでしまいたかったよ。
所々私の考えも入れてしまいました...。
私の好きな言葉で、こう言うのがあります。
『正しさとは武器だ。
それは傷付けることができても、守り救済することは出来ない。』
あるアニメのキャラが言った言葉です。
あなたは正しさを、ちゃんと使いこなせていますか?
あなたの正しさを、人に押し付けていませんか?
以上、作者より
─好きな色─
私はね、人の心が色に見えるの。
私はそれが好き。
カラフルで、綺麗で、相手を信じられるから。
本心で褒めてくれる人も居れば、
むしろその逆でお世辞みたいに言ってくる人も居る。
でも私だけがこの色を見れる。私は特別だと思えるの。
今日はね、いつも通り校内を歩いていたの。
何か面白い色無いかな~、って。
そしたらね。出会ってしまったの。
今まで見たことない色を持った彼に。
それから彼を観察していた。
いつも笑っていたの。
楽しそうに。嬉しそうに。
たまに、苦しそうに。
それが作り笑いってことに気づくまで、
時間はそうかからなかった。
楽しそうに、嬉しそうに笑うのは、
全部苦しいのを紛らわす為。
皆にばれないようにする為。
だから彼の持ってる色が、
とても黒く、暗い色に見えたんだね。
─あなたがいたから─
あなたがいたから、此処まで来れた
諦めずに、努力して、此処まで来た
隣に居てくれて、ありがとう
いつか居なくなることは分かってたけど
僕が今まで生きれているのは君のお陰だよ
本当、ありがとう
あなたはこの物語に、何と名前をつけますか?
ハート900いきました!まさか此処まで来るとは...。
これは見てくださっている方のお陰です!
本当ありがとうございます!
最近お話書くの遅くなってすみません...。
テストが近く、課題が多くて、疲れてるんですよね...。
出来るだけ書けるように努力しますので、
今までのお話を見て、お待ちください!
以上、作者より
─相合傘─
君は覚えてる?
あの日の帰り道を。私はとても覚えてる。
梅雨入りした日本。じめじめした空気。
湿度と温度が高い日だった。
朝は晴れていた。天気予報でも晴れだって。
そう言ってたのに。
「本当宛にならないよなぁ。」
私の隣で空を見上げる彼。
もう他の生徒は居ない。
傘を持ってきている人、学校から借りた人、
親に迎えに来て貰った人。
様々な人が居た中、私達は傘を持っていなかった。
『先生が傘貸してくれたけど...。』
私の手元には一つの傘。この場にいるのは二人。
「...もし嫌じゃなければ、一緒に入らない?」
『...濡れるの嫌だし、入る。』
そして始まった、相合傘。
私達は沈黙。雨の音だけが響く。
でもそれが心地よかった。
あの夏が一番、大好きだった。
───そう学生時代を語る彼女は、僕の婚約者。
あの傘の下で、告白して正解だった。
僕と君の思い出に残る、最高の夏だった。
─未来─
とても急だか、僕は未来が見える。
目を瞑って集中することで見ることが出来る。
そのお陰で命が助かったこともある。
でもそれがきっかけで周りから嫌われている。
『何でどうなるか分かるの?気持ち悪い。』
『未来見れるって悪用できるじゃん。犯罪者が。近寄るなよ。』
そんな言葉を浴びせられて生きてきた。
ある日、友人が屋上で世界を後にしようとしていた。
その友人は未来が見えると言っても馬鹿にしない、唯一の友達だった。
「未来見れるなんてすげぇじゃん!羨ましいわ~!」
とても優しい言葉を掛けてくれる、大切な友達。
そんな優しい友人が自殺しようとしている。
僕は無言で、友人の隣に立った。
「...止めないのかよ。」
『何?それとも止めて欲しかった?笑』
「...別に。そもそもこうなるのは分かってただろ。」
『いいじゃん。お前に死ぬななんて言う権利は、僕に無い。』
───僕と同じで友人もいじめられていた。
原因は、僕と関わっているから。だから止める権利は僕には無い。
【今までありがと、唯一の友達。】
二人でそう言い、僕らは落ちていった。