人さがし

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4/18/2023, 11:16:26 AM

─無色の世界─

17回目の夏。

とても暑くて、夏と言うにはぴったりな日。

僕は君に恋をした。

今まで色のなかった僕の世界。

色彩のない無色の世界に居た、

1人だけの僕を救ってくれた。

君が救いだしてくれたお陰で、

今の僕がいる。

色鮮やかで綺麗なこの世界に。

僕を救ってくれた君は、

今日も僕の隣で笑っている。

君の薬指には、

僕が20回目の春にサプライズした、

キラキラと綺麗に光る指輪があった。

4/17/2023, 5:20:10 PM

─桜散る─

桜散る公園。

まるで春を代表するようにキラキラしていた。

子供が楽しそうに遊び、

見ている人も楽しくなるような風景だった。

その公園を見ている僕と、

隣で静かに座る君。

「いつかこの公園みたいな平和もなくなるのかな。」

君は僕に聞いてきた。

「どうだろうね。」

僕は曖昧に答えた。

君の問の答は決まっている。

答はYesだ。

世界が手に入れたこの平和も、

何の知らせもなくおわりを告げる。

手に入れたものは、手放すことが決まっているから。

その平和の終わりを、君と静かに見守りたい。

それがただ一つの、僕の願いだ。

4/16/2023, 1:04:06 PM

─ここではない、どこかで─

此処ではない、何処かで、

君も同じ夜空を見ているのだろうか。

此処ではない、何処かで、

君も同じ月を見ているのだろうか。

此処ではない、何処かで、

君も同じ星を見ているのだろうか。

君が見てなくてもいい。

誰か、自分の知らない誰かが、同じ空を見ている。

だってこの世界には、

それぞれ違う人が沢山居るのだから。


作者から
最近ハート100超えました!
押してくださった方ありがとうございます!
次は200目指して頑張りますので、是非ハートを押して頂けると嬉しいです!
以上、作者からでした。

4/15/2023, 12:52:14 PM

─届かぬ想い─

「私、明日死ぬんだ。」

悲しさも含めた笑顔で君は言った。

勿論僕は驚いた。

それと同時に、君が昔言った言葉を思い出した。

『私ね、したいことを止めない人が本当の友達だと思うの。』と言う言葉を。

だから僕は笑って言った。

「そっか。じゃあ今日は沢山遊ばなくちゃね。」

嗚呼、僕の笑顔は変じゃないだろうか。

本当は止めたい。

死なないで。先にいかないでくれって。

でも止めない。君の友達でありたいから。

本当の友達で居たいから。

届かぬ想いを胸に抱いて、君の最後を楽しんだ。

4/14/2023, 12:14:52 PM

─神様へ─

拝啓、神様へ。

神様は何故、人々を不平等にするのですか?

何故、人々を不公平にするのですか?

僕は幼少期の頃、顔を火傷しました。

今では痛みはないですが、顔に跡が残ってしまいました。

その火傷の跡があるせいで、周りからは化け物と、よく言われました。

友達には裏切られ、いじめに合い、

先生や親に見捨てられました。

こんな姿、なりたくてなった訳じゃないのに。

何故こんな想いをしなければならないのですか?

僕をこんな世界に、こんな地獄に落とした神様に聞きます。

何故、僕を地獄に落としたのですか?

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