─快晴─
今日は疲れた。
先生に課題回収を半場強引にやらされた。
まぁ、いつでも作り笑いして、
何でも「いいよ。」と言ってしまう自分のせいだが。
そのせいか、周りから優しいとよく言われるようになった。
僕がどれだけ疲れているか知らずに。
勉強、部活、家族、友達。
全てストレスがかかる。
このストレスを消す為、空を見た。
空は雲一つない快晴だった。
こんな疲れた日でさえ太陽は輝いている。
まるで自分の汚れを照らし出すように。
そんな太陽にさえイライラしてしまった。
僕はみんなが思うより、優しくないのかもしれない。
─遠くの空へ─
「僕は何故生きている?」
遠くの空へ、今日も問う。
その答は帰ってこない。
ただひたすらに問い続ける。
いつかの答に期待して。
─言葉にできない─
「言葉にできないほど愛してる。」
そう男は言った。
一人の男と、棺に眠る女が一人。
女は何も反応しない。
彼女はもう起きることはない。
「なぁ、そろそろ返事してくれよ...。」
返事が帰ってこないことをわかっていて尚、
「君はどれほど僕を愛してるんだい?」
今日も帰らぬ人となった彼女へ男は問う。
その問の答えは彼の元にはいつまでも届かないだろう。
─春爛漫─
春爛漫(はるらんまん)は花が咲き乱れ、光が満ちた様子を表す言葉。
そう楽しそうに教えてくれた君は、
桜が咲き乱れ、光に満ち溢れた、
まさに春爛漫と言えるような時期に、
空へ旅立った。
お題【誰よりも、ずっと】
タイトル【愛してる】
私には、ずっと好きな人がいたの。
彼は優しくて、かっこよくて、守ってくれる人だったの。
私はね、先週彼に告白したの。
「付き合ってください。」って。
彼はね、「いいよ。」って言ってくれたの。
私は、とっても嬉しかったわ。
それから彼といろんな場所に行ったわ。
とても楽しかった。
遊園地や水族館、映画を観に行ったこともあったわ。
でもね、彼の家に行った時だけは違ったの。
「この部屋には絶対に入らないで。」って彼は言ったわ。
でも私は好奇心に負けて覗いてしまったの。
彼にはバレなかったわ。
でもね、その部屋。
彼が入らないでって言った部屋。
とても暗くて、少し怖かったの。
あまり見えなかったけど、紐みたいなものがぶら下がってたわ。
その数日後にね、彼は死んだの。
首吊り自殺で。
とても悲しかったわ。
彼は部屋にあった紐で亡くなったの。
彼の気持ちをもっと考えればよかった。
そうずっと後悔したわ。
でもね、それほど悲しいってことは、
それほど彼を愛してたってことだと思うの。
だからね、今日も彼のお墓に話し掛けるの。
「誰よりも、ずっと愛してる。」って。