ネジが外れたウサギ

Open App
5/21/2025, 7:38:45 AM

彼の9回目のため息と共にタバコの煙が空に溶ける

「私たち、別れよう?」

そう言うと彼は言葉の代わりにため息をつく

別れたくないのか

それとも振られる事にプライドが傷ついたのか

彼はため息を言葉代わりに使う。


そして、10回目のため息のあと彼はこう言った。

「君は俺に何度もため息をつかせるくらい、

 俺にはもったいない女だったよ。

 もう少しだけ待ってくれたら…」


彼は言葉に詰まったあと、かすかに聞こえる声で

「シンデレラになれたのに」

と空に言葉を溶かして、私を置いて駅へ向かった。

5/18/2025, 6:04:59 AM

誰だって『全ての世界』を肉眼で見ることは難しい。

人生の中でどんな道をたどるかは

目の前に来ないと分からないものだ。


『自分はあの大学に入学し、趣味を学ぶ』

そんな夢の世界に入れるのは一握りの砂。


でも、進むべき道はいつか変わる。

「できると思っていたことが実は実力不足」

逆に「できないと確信してたのに実は得意」

そんな風に道は変わっていく。


君が『まだ知らない世界』は、運命の世界だろう。

なぜなら、『まだ』という未然形の言葉があるから。


恐れを知らない野生のライオンのように

大きな試練に立ち向かう様は

『まだ知らない世界』を自分のものとして観れる事。

5/10/2025, 1:09:23 AM

幼い頃に描いた夢が叶うのは、ほんの一握りだろう。

そして、年齢を重ねていくにつれて

「あの夢は不可能なんだ」と

次第に『現実』の重さがわかってくる。

だけど私は、年齢を重ねたことで『得意なこと』が

別にあるということがわかってきた。


勉強ができない。

運動が苦手。

人との良い関係性を築けない。


そのような悩みの中でも私はただ、ただ生きてきた。

そんな苦しいことばかりが人生ではない。


人から褒められたこと。

誰かに勧められた趣味。

それが突然変異で得意なこと、好きなことになり

やがて「それを活かしたい」と思うようになる。


私の半生はそうだった。

幼い頃は下手でも絵を描くのが好きだった。

だけど、小学生の頃に初めて描いた漫画は絵ではなく

漫画のストーリーのほうを「面白い」と言われた。

それ以来、小説のようなものを書いてネットに載せ

興味を持ってくれる人が増えていった。

それがやがて私の強みになり、生きる励みになった。


だからこそ、幼い頃の夢が叶えられそうになくても

嘆く必要はない。

きっと、誰にでも隠れた能力がある。

それを生かすか殺すか。

その使い方次第で暗かった部屋に

小さな灯りのスイッチを見つけられる。

5/5/2025, 8:27:48 AM

私は貴方を見つめているけど

友達と楽しそうに話す貴方の視線の先は遠い夢の世界


僕は君を見つめているのに

黄昏ている君の視線の先は焦点の定まらぬクラスの人


目が合っているようで合っていない、

すれ違いを繰り返す二組の瞳は、

いつまでも交わらぬ平行線の恋を辿ったままか?

5/3/2025, 3:44:44 AM

恋愛ドラマみたいな甘美な道とは縁がないかと思った

いつもそういうドラマを見ていると

ため息が出てまた夢は遠のく。

でも推しとなら眠る夢の中で毎日会うことができる。

私にとって一番のsweet memoriesは届かぬ幻のデート

Next