ネジが外れたウサギ

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2/7/2025, 6:04:10 AM

パワハラに負けて泣き寝入りしたまま会社を辞めた。

お先真っ暗の未来しか見えない。

泣きはらした私の目は誰にも見せられない。

かと言って、頼れる友達も彼氏もいない。

なぜなら、あの会社で働く仲間が私の全てだったから


親は「辛くなったらいつでも帰っておいで」

と言ってくれたけど、

あの上司に、この試練に負ける気がして帰れない。


疲れ果てたまま膝を抱えてボーっとしていると

闇のような夜の窓から

朝を知らせる一筋の光が入り込む。 


音を立てない静かな夜明けは

「ゆっくり進もう」と私に優しく語りかけてくれた。



2/6/2025, 6:05:21 AM

あの詩に出会うまでは私は自分の殻に閉じこもってた

人が苦手で視線を合わせるだけでも怖かった。

そんな私が殻を破る武器となったのがあの詩だった。


「この世界に悩みのない人はいない

 みんな個性という名のコンプレックスを持っている

 でもそれをみんなは受容して生きている

 だから君も自分を卑下する必要はない

 いつかきっと君が前を向いて懸命に歩き出した時

 ある人が君に手を差し伸べ共に歩いてくれる

 その時をゆっくり待っていよう

 意外な時に神様がその人と出会わせてくれる」


私はその詩に出会って初めて

厚い殻を破るための破片を見つけられた。

それから、私は思い切って殻にそれを刺した。

破った今では人と視線を合わせて話すことができる。

他愛のない話で笑い合える。


そして、初めて恋というものに出会い、

愛し愛されることを学んだ。

それを教えてくれたのは大好きなあの人です。


私があの人と親密に話せるようになったのは

私とあの人が自分をさらけ出せるようになったのは

どちらも、あの詩がきっかけだと昨日知りました。


 

2/5/2025, 4:25:35 AM

今まで背負ってきた経験の中で

私はたくさんの言葉をもらった。


暖かく優しい言葉、目に見えない愛言葉、

時々触れる冷たい言葉、怒りで飛ぶナイフの様な言葉


それぞれの言葉が、

オレンジ、ピンク、水色、黒の花ならば

それらを一つの花束として私は抱きしめる。


これからもその花を受け取ったらこの花束に添える。

永遠に残るこの花束を私は今日も抱きしめる。

誰かと心を通わせた証として。

2/4/2025, 5:34:16 AM

別れたあなたに愛を求められ優しくされても

その言葉には

ガラス細工のような弱いアイコトバしか存在しない。

もう、私はあなたに「愛してる」を求めない。


あなたは私に最後のケンカで

「俺の理想を叶えてくれないヤツに興味はない」

と言ったから。それで、別れた。


ワガママなあなたより

今を懸命に尽くす友人らの方がカッコいい。


私に優しくしないで。

つなぎ止めるための氷砂糖のような愛なんて不必要。

2/3/2025, 6:35:25 AM

会社の上司と駆け落ちした姉の行方を知りたくて

ある日。自分自身が探偵となって

申し訳ないと思いながらも姉の部屋に入ってみた。


何か手掛かりがあるかもしれないと思って

机の引き出しを開けると厚い手紙の束が見つかった。

差出人は男性の名前。たぶん、駆け落ちの相手だろう


消印の古いものから順に見ていくと

姉への恋慕が言葉で強く伝わってくる。


最新の手紙にこう書いてあった。

「君を忘れられないから、せめて最後に旅に出たい。

終わりのない、君の心を自分の胸に抱き続ける旅を」

私は慌てて手紙を元の場所へ戻し、家を出た。

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